• 6月21日 地方の隅々までワクチンを届ける
    インド トサマイダン
    カシミール地方の都市スリーナガルの南西に位置するトサマイダンの牧草地で、ナジル・アーメドが羊飼いや遊牧民を探す。手に提げているのは新型コロナワクチンの入った保冷ボックスだ。ウイルスの拡大を食い止めるため、医療従事者は辺境の村にも入る。アーメドは6人の同僚とスリーナガルから車で3 時間走り、さらに徒歩でここまでやって来た。彼らは4時間歩き回り、10人以上にワクチンを接種できた。(写真 = ダール・ヤシン、AP PHOTO)

  • 5月8日 復活した通過儀礼
    米国 ワシントン
    ハワード大学の友愛会に所属する学生は、陽気に踊りながら行進するのが半世紀前から続く卒業の儀式だ。2021年度に演劇科を卒業したトラビス・エグゼイビア・ブラウン(一番右)は、通行人が「足を止めて見物してくれるよ。昔からの伝統だって知っているからね。通過儀礼のようなもの」と話す。コロナ禍で講義はオンラインになったが、感染者数が減ってきたことで、大学は2020年度と21年度の卒業式を合同で開催した。(写真 = ジャレド・ソアレス)

    ”仲間たちと行進して、ハワードでの大学生活を締めくくることができた” ̶トラビス・エグゼイビア・ブラウン(ハワード大学卒業生)

  • 7月21日 犠牲者を弔う
    インドネシア 北ジャカルタ
    北ジャカルタ市のシリンシンにあるロロタン公営墓地で、新型コロナの犠牲者の墓にバラ水をかけ、花を供える親族。3月に新設されたこの墓地は7200人分の区画があったが、7月に死者が急増してすぐに埋まり始めた。世界第4位の人口を抱えるインドネシアでは、ピーク時には1日平均5万人の新規感染者が出た。(写真 = ムハンマド・ファドリ)

    ”このウイルスがどのように広がり、いかに危険なのかを皆わかっていないのです” ̶イルマ・ヒダヤナ(インドネシアで新型コロナのデータを収集する団体LaporCovid-19の共同創設者)

  • 7月19日 厳しい制限が流れを変えた
    台湾 台北
    近郊の三重区から台北に入る通勤者のスクーターが橋を埋め尽くす。5月から7月にかけて起きたアルファ株の流行で人々は恐怖におびえたが、厳格な隔離方針と接触者追跡の徹底が奏功して、新規感染を抑え込むことに成功した。台湾の累計感染者数は米国の190分の1以下だ。(写真 = 林亦非(ラム・イク・フェイ))

    ”市民は日常生活を何とか維持しようと懸命に努力しています” ̶林亦非(写真家)

  • 9月6日 教室へ戻った子どもたち
    インドネシア 南ジャカルタ
    南ジャカルタ市のマンガライ地区にある第1小学校で、教師のエルダ・デシアナが授業を行う。首都ジャカルタ周辺では、この学校をはじめとする数百校が厳重な感染対策を講じたうえで対面授業を再開した。生徒を半分に分けて、週3日ずつ交代で登校させ、自宅にいる日はビデオ授業を行う。インドネシアでは新型コロナウイルスの大流行が続いているが、政府は教育の重要性はリスクを上回ると考えて、対面授業を進めている。(写真 = ムハンマド・ファドリ)

    ”生徒の学力が低下しつつあり、多くの子どもが学校に来なくなっています” ̶ ナディム・マカリム(インドネシア教育・文化大臣)

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