マダガスカル当局と協力する森林保護団体のパトロール隊による報告や、地元住民を対象にした家庭調査、衛星写真の分析結果から、コロナ禍の影響でキツネザルの生息地の消失が加速し、密猟が増えている実態が明らかになっている。
文＝DINA FINE MARON／訳＝ルーバー荒井ハンナ
ギャラリー：絶滅危惧のキツネザルがコロナ禍で窮地に 画像7点
絶滅危惧種のベルテネズミキツネザル（Microcebus berthae）は、人の手のひらに載るほど小さい。（PHOTOGRAPH BY BRUNO DAMICIS, NATIONAL GEOGRAPHIC）
パンデミック前、マダガスカル島の貴重な観光資源であった生物多様性が、森林破壊によって脅威にさらされている。（PHOTOGRAPH BY ADRIANE OHANESIAN, NATIONAL GEOGRAPHIC）
世界最大のキツネザル、インドリ（Indri indri）。国際自然保護連合により近絶滅種に指定されている。（ILLUSTRATION BY TAYLOR MAGGIACOMO）
近絶滅種のダイアデムシファカ（Propithecus diadema）にくぎ付けになる観光客。パンデミック前、マダガスカルのアンダシベ・マンタディア国立公園では、このような光景がよく見られた。（PHOTOGRAPH BY ADRIANE OHANESIAN, NATIONAL GEOGRAPHIC）
マダガスカル東部のホテルで、女性の髪にしがみつくブラウンキツネザル（Eulemur fulvus）。（PHOTOGRAPH BY ADRIANE OHANESIAN, NATIONAL GEOGRAPHIC）
食用としてキツネザルを捕獲するため、保護区に違法に仕掛けられたわな。（PHOTOGRAPH BY ADRIANE OHANESIAN, NATIONAL GEOGRAPHIC）
キツネザルの生息地があるラノマファナ国立公園の森林。野生のキツネザルのほとんどの種は樹上で生活し、地球上ではマダガスカル島でしか見ることができない。（PHOTOGRAPH BY ADRIANE OHANESIAN, NATIONAL GEOGRAPHIC）
