3枚目の「見つめるオランウータン」が、ナショナル ジオグラフィックのネイチャー写真賞「2017 Nature Photographer of the Year」グランプリに選ばれた。

「頭の中でずっと、この場面を思い描いていました。そして、思い通りの写真を撮るには川に入るしかないと判断しました」と撮影者のジャヤプラカシュ・ジョギー・ボジャン氏は言う。

 ワニがいれば厄介なことになると思ったが、結局その心配はなかった。30分ほどかけて、ボジャン氏は川を渡るオランウータンを撮影した。

 最も心を揺さぶられたのは、オランウータンがカメラをじっと見つめ返した瞬間だった。我々人間に向かって、無言のメッセージを発しているようだった。

文=Rachel Brown/写真=Jayaprakash Joghee Bojan/訳=ルーバー荒井ハンナ