• セコニア川に腰まで入り、10分ほど待っていると、オランウータンは川を渡り始めた。(Photographs by Jayaprakash Joghee Bojan)

  • 成長したオスのオランウータンが腕を広げると、端から端まで約2メートルにもなる。(Photographs by Jayaprakash Joghee Bojan)

  • ボジャン氏とそのカメラに気づいたオランウータンは、木の後ろに隠れた。そのまま数分待ってから頭を突き出し、前方の安全を確認した。(Photographs by Jayaprakash Joghee Bojan)

  • 「何枚か撮影してから、オランウータンが川を渡れるよう道を開けてやりました」と、ボジャン氏。(Photographs by Jayaprakash Joghee Bojan)

  • 「腕が濡れるのが嫌だったのでしょうか。両腕を頭の上に挙げていました」(Photographs by Jayaprakash Joghee Bojan)

  • 水面は暗く、足元を確認するのが難しい。木の根につまづいたり、ワニなどの捕食動物が潜んでいることもある。(Photographs by Jayaprakash Joghee Bojan)

  • 「それほど怖がってはいなかったと思います。川を渡るのには慣れているのかもしれません」(Photographs by Jayaprakash Joghee Bojan)

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 3枚目の「見つめるオランウータン」が、ナショナル ジオグラフィックのネイチャー写真賞「2017 Nature Photographer of the Year」グランプリに選ばれた。

「頭の中でずっと、この場面を思い描いていました。そして、思い通りの写真を撮るには川に入るしかないと判断しました」と撮影者のジャヤプラカシュ・ジョギー・ボジャン氏は言う。

 ワニがいれば厄介なことになると思ったが、結局その心配はなかった。30分ほどかけて、ボジャン氏は川を渡るオランウータンを撮影した。

 最も心を揺さぶられたのは、オランウータンがカメラをじっと見つめ返した瞬間だった。我々人間に向かって、無言のメッセージを発しているようだった。

文=Rachel Brown/写真=Jayaprakash Joghee Bojan/訳=ルーバー荒井ハンナ