特集ギャラリー:パーム油と森林保護(2018年12月号)

マレーシア
収穫されたアブラヤシの果房が搾油工場へと運ばれていく。アブラヤシは油糧作物のなかで、単位面積当たりの油の収量が最も多い。急増する需要を満たすため、二大生産国であるインドネシアとマレーシアでは、森林が消え、野生動物が減っている。PHOTOGRAPH BY PASCAL MAITRE
ベナン
西アフリカでは、パーム油は昔から必需品だった。ベナンでは今も、女性たちが自宅で使うパーム油を手づくりする。果実をゆでて潰し、油を搾る。写真は、潰した果実から繊維や殻を取り除く作業だ。これを再び加熱すると澄んだ油が得られる。PHOTOGRAPH BY PASCAL MAITRE
インドネシア
ニューギニア島に広がるアブラヤシ農園。ボルネオ島とスマトラ島に続き、この島もパーム油生産の拠点になりつつある。環境保護団体のグリーンピースによると、泥炭地の利用を一時停止する政府の方針に反して造成される農園もあるという。PHOTOGRAPH BY ULET IFANSASTI,GREENPEACE
インドネシア
ボルネオオランウータン・サバイバル基金の職員が、保護区の森にオランウータンを放す。このオランウータンは、暮らしていた森を追われて保護施設で育てられた。1999年から2015年の間に、ボルネオオランウータンは森林破壊と狩猟で15万頭近く減少した。PHOTOGRAPH BY ULET IFANSASTI,GREENPEACE
ガボン
オラム社のムイラ農園で、作業員がアブラヤシの若木を植える。ガボン政府が用意した土地は大半がサバンナなので、栽培のために森林を破壊する必要がない。政府の土地利用計画は「アブラヤシ、農業、森林保護のバランスを保つため」だと国立公園局長のリー・ホワイトは話す。PHOTOGRAPH BY DAVID GUTTENFELDER




