• フォー・ドゥ・ベルジー:フランス、ベルジー
    枝がねじれて絡み合い、ドームのように地面を覆う。ベルジーのドワーフビーチの木は数世紀にわたり、恐ろしい物語のインスピレーションの源となってきた。(PHOTOGRAPH BY HEMIS, ALAMY)

  • ドラゴ・ミレナリオ:スペイン領カナリア諸島、テネリフェ島
    カナリア諸島で最も人口の多いテネリフェ島にそびえ立つドラゴ・ミレナリオ。空想的なシルエットと鮮血のような樹脂を持つ。800年以上にわたってあがめられ、民話の題材にされてきた。(PHOTOGRAPH BY MARTIN SASSE, LAIF/REDUX)

  • ハーディ・ツリー:英国ロンドン
    ロンドンのセント・パンクラス・オールド教会のそばに立つ木。のちに小説家になった英国人トーマス・ハーディがまだ若かった頃、鉄道の路線開拓事業に携わり、作業の一環で墓や墓石を移動した際、無数の墓石でこの木を取り囲んだ。(PHOTOGRAPH BY ALEX SEGRE, ALAMY)

  • ボーベスのオリーブ:ギリシャ、クレタ島
    樹齢2000年以上と推定される世界最古のオリーブ。今も現役で実をつけている。(PHOTOGRAPH BY DEADLYPHOTO.COM, ALAMY)

  • 花婿のオーク:ドイツ、オイティン
    17世紀以降、郵便ポストの役割を果たしている木。世界中から恋人募集中の手紙が届く。(PHOTOGRAPH BY REINHOLD ECKERT, ULLSTEIN BILD/GETTY)

  • フジ:栃木県、あしかがフラワーパーク
    あしかがフラワーパークの名物は巨大な藤棚。春になると、明治時代初期のフジが咲き誇り、約2000平方メートルもの面積の花の天井になる。(PHOTOGRAPH BY JUDY BELLAH, ALAMY)

  • ティママ・マリマヌ:インド、アーンドラ・プラデーシュ
    樹齢500年を超え、世界最大の樹冠を誇るガジュマル。(PHOTOGRAPH BY TIM GAINEY, ALAMY)

  • 巨大セコイア:米国ワシントン州、シアトル
    シアトル中心部のオフィスビルより背の高い巨大セコイア。(PHOTOGRAPH BY ELAINE THOMPSON, AP)

  • カシューの木:ブラジル、ピランジ・ド・ノルテ
    ブラジル沿岸部の小さな町にあるマイオー・カジュエイロ・ドゥ・ムンドゥはおそらく、現存する中で最も大きなカシューの木。サッカー場を覆いつくすほど枝葉を広げ、毎年平均8万個のカシューナッツをつける。(PHOTOGRAPH BY DIEGO GRANDI, ALAMY)

 歴史的に重要な木や、何らかの意味がある木を訪れると、自然の驚異とつながっているような感覚を覚える。木は私たちの想像力を刺激し、有名な本のインスピレーションの源となったり、崇拝の対象、歴史の証人といった役割を果たすこともある。また、森林浴という言葉があるように、木のそばでマインドフルな時間を過ごせば、心身を癒やし、幸福を感じることができる。

 このギャラリーでは、1000年近く前からフランスの聖地に立つ古木や、サッカー場を覆いつくすほど枝葉を広げたブラジルのカシューの木など、はるばる訪れる価値がある世界の木々を紹介する。

文=KEVIN JOHNSON/訳=米井香織

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