モンゴル ベッドで娘と体を寄せ合うアルタンズル・スクチュルーン。モンゴルの首都ウランバートルで看護師をしている。彼女が勤める病院には、国内で大気汚染が最も深刻な同市に暮らす母子が診察にやって来る。(PHOTOGRAPH BY HANNAH REYES MORALES) この記事の撮影は、ティム・ヘザリントン財団の支援を受けています。
トルコ 南部ハタイ県にあるボイヌヨグン難民キャンプで、寝る前に人形で遊ぶシリア人の少女たち。日中は気温が高過ぎるので、午後に昼寝をして、日が暮れてから外で遊ぶ。(PHOTOGRAPH BY HANNAH REYES MORALES)
米国 マサチューセッツ州に住む6歳のゼイビア・ザクラジェックは聴覚障害があり、抱いている人形と同じような人工内耳を着けている。母親のジェシカは毎晩子守歌を歌った後、大きな声で「大好きよ」と告げる。人工内耳が壊れ、「息子が聞く最後の声になるかもしれない」と思うからだ。(PHOTOGRAPH BY HANNAH REYES MORALES)
フィリピン 娘を寝かしつけるエイミー・ビラルエル。一家はバターン州で素潜り漁をして生計を立てていて、寝る時間は潮の満ち引きで変わる。夫や息子たちは夜の漁に出ることが多い。(PHOTOGRAPH BY HANNAH REYES MORALES)
トルコ:波乱の時代を映し出す子守歌 「おまえを屋根裏で寝かせたけれど ヘビが出ないか心配だった」
3歳になる末の息子を寝かしつけるハディージャ・アル・モハンマド。2013年に内戦下のシリアからトルコのシャンルウルファへ家族で逃れてきた。彼女が上の子どもたちに聞かせた伝統的な心地よい歌詞の子守歌は、戦争や移住を歌うものへと変わっていった。(PHOTOGRAPH BY HANNAH REYES MORALES)