• コロナ禍で外国人観光客が減り、業者が料金を引き下げたため、多くのケニア人がオグロヌーの大移動を見に来るようになった。「ケニア人が自国の財産である野生動物を見る機会は、これまでほとんどなかった」と写真家のチャーリー・ハミルトン・ジェームズは話す。(PHOTOGRAPH BY CHARLIE HAMILTON JAMES)

  • 豊かな草を求めて
    食べ物を絶えず探し求めて、130万頭にのぼるオグロヌーが雨を追いかけながら、セレンゲティを中心とした広大な生態系を毎年移動する。雨が降る時期は、丈の低い草が生える肥沃な南東部の平原にいて、降雨が減ると、北の林地やサバンナに移動する。
    (RILEY D. CHAMPINE AND MATTHEW W. CHWASTYK, NGM STAFF
    出典: GRANT HOPCRAFT, THOMAS MORRISON, AND CALLUM BUCHAMAN, UNIVERSITY OF GLASGOW; JARED STABACH, SMITHSONIAN CONSERVATION BIOLOGY INSTITUTE; TANZANIA NATIONAL PARKS; TANZANIA WILDLIFE RESEARCH INSTITUTE; KENYA WILDLIFE SERVICE)

  • 急増した個体数
    セレンゲティに生息するオグロヌーの数は、畜牛から広がった牛疫ウイルスが1960年代初頭にほとんど根絶されてから、20年もたたないうちに5倍に増えた。

  • セレンゲティを形作る
    オグロヌーの個体数が急増したことで、広い範囲に影響が次々と表れた。オグロヌーが生態系に決定的な役割を果たしていることを知る貴重な機会となった。
    (DIANA MARQUES, NGM STAFF, LAWSON PARKER
    出典:ANTHONY R.E. SINCLAIR, BIODIVERSITY RESEARCH CENTER, UNIVERSITY OF BRITISH COLUMBIA; GRANT HOPCRAFT AND THOMAS MORRISON, UNIVERSITY OF GLASGOW; SEAN CARROLL, THE SERENGETI RULES, 2016)

  • 横ばいの個体数
    1977年にピークに達したオグロヌーの個体数は、その後、食べ物となる草の量に合わせて130万頭ほどに落ち着いた。この数は降水量の変化によって多少の変動がある。

ここから先は、「ナショナル ジオグラフィック日本版」の定期購読者(月ぎめ/年間のみ、ご利用いただけます。

定期購読者(月ぎめ/年間)であれば、

  • 1 最新号に加えて2013年3月号以降のバックナンバーをいつでも読める
  • 2ナショジオ日本版サイトの
    限定記事を、すべて読める

おすすめ関連書籍

2021年12月号

生命の大移動/思いがけない真の王者/野生の地に暮らす/聖なる森の声を聴く/命を懸けた戦い

12月号は丸ごと一冊「セレンゲティ」特集。セレンゲティの生態系で繰り広げられるオグロヌーの大移動は、東アフリカ全体の野生生物にとっても重要な意味をもちます。しかし、危ういバランスのなかで成り立っているこの自然は今、高まる脅威に直面。写真家、自然保護活動家、作家など、それぞれの視点からこの現状を報告します。特製付録は一目で分かるヌーの大移動とセレンゲティを描いたポスターです!

特別定価:1,280円(税込)