• インド北部のラダック地方にそびえる、「氷の仏塔」と呼ばれる巨大な円錐形の氷。雪が減少し、氷河が後退していくなか、水を氷として蓄えるために作られた。シャラ・フクツェイ村の近くにある、高さ33.5メートルのこの塔は、氷の仏塔コンテストで優勝したものだ。塔には約700万リットルの水が蓄えられていて、4つの村で畑を灌漑するのに役立つ。(PHOTOGRAPH BY CIRIL JAZBEC, NATIONAL GEOGRAPHIC)

  • ロシアのサハ共和国のキュエレリャフ村。わずか400メートルほど先で燃えている火災の消火活動のため、地元のボランティア消防士オレグ・シェルバコフ氏(37歳)が、もうもうと煙が立ち込めるなか、バイクを押して進んでいく。(PHOTOGRAPH BY EMILE DUCKE, NATIONAL GEOGRAPHIC)

  • パキスタン西部の砂漠で行われるヒンドゥー教の巡礼「ヒングラージ」の最中に、暑さで気を失った女性。猛暑による死者は世界中で増加している。こうした暑さは、対処する余裕のある人間とない人間との格差を浮き彫りにする。余裕のある人のなかには、気候変動によって環境が悪化した土地を離れる者もいる。(PHOTOGRAPH BY MATTHIEU PALEY, NATIONAL GEOGRAPHIC)

  • インド洋のレユニオン島付近を泳ぐザトウクジラの母子。ザトウクジラの生息数は20世紀前半の商業捕鯨によって激減した。1970年代初頭に国際捕鯨委員会(IWC)で商業捕鯨の停止が提案され、その後、ザトウクジラの数は回復して、海域によっては捕鯨開始前の水準まで戻っている。(PHOTOGRAPH BY GABRIEL BARATHIEU, BIOSPHOTO, MINDEN PICTURES)

  • 氷解水によって溝ができた南極の氷山。氷山が解けるのは今に始まったことではないが、南極半島は地球上で温暖化が最も速く進行している地域のひとつだ。この一帯は今後20年間で1.1℃以上気温が上がると予想されている。(PHOTOGRAPH BY PAUL NICKLEN, NATIONAL GEOGRAPHIC)

  • ケニアのナイロビで、市内の森林「カルラフォレスト」をパトロールするジョン・チェゲ氏とアモス・キマニ氏。彼らが乗っている新型の電気バイクは、大気汚染の削減、エネルギー安全保障の向上、自然保護関連職の創出を目的とした試験的なプロジェクトの一環として導入されたものだ。その静かな駆動音は、森林を訪れる人々にも歓迎されている。かつてはディーゼルエンジンを搭載したバイクの大きな音と排気ガスが、のんびりと散策を楽しむ人々の妨げになっていた。(PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI, NATIONAL GEOGRAPHIC)

  • デング熱、マラリア、チクングニア熱などの感染症の蔓延を防ぐために、インドのニューデリーの街頭で蚊の燻蒸剤をまく人々。気温が上昇すると、それに伴って蚊が媒介する病気に感染するリスクも高くなる。著名な科学者たちが何百もの医学誌に発表したある論説は、人々の健康を守るための早急な気候変動対策を呼びかけている。(PHOTOGRAPH BY RAJ K RAJ, HINDUSTAN TIMES VIA GETTY IMAGES)

  • 北海のベヤマテ風力発電所に設置されているボーウィンベータ・プラットフォーム。電気はこの施設から、100キロ以上離れたドイツの送電網に送られる。(PHOTOGRAPH BY PHILIPP SPALEK, LAIF/REDUX)

  • 1988年からスイスのローヌ氷河の氷穴を管理してきたカーレン家の人々は、気温の上昇によって氷が解け始めたとき、斬新なアイデアを思いついた。彼らは8年前から、日光を反射するフリースの布で氷河の一部を覆っている。人気の観光地でもある氷河を守るための措置だ。(PHOTOGRAPH BY CIRIL JAZBEC, NATIONAL GEOGRAPHIC)

  • 2021年8月、米国カリフォルニアのタホ湖盆地に向かって燃え広がる山火事「カルドアファイア」。カリフォルニア州森林保護防火局などに所属する消防士たちが、家や避難所を守るために消火活動にあたった。この火災により、700軒以上の家屋を含む約1000棟の建物が失われた。(PHOTOGRAPH BY LYNSEY ADDARIO, NATIONAL GEOGRAPHIC)