特集ギャラリー:アフリカ南部 巨大湿原の未来を守る(2017年11月号)
周期的に水量が変化するアフリカ南部のオカバンゴ・デルタは、野生の動植物の宝庫だ。ゾウの通り道にも水が流れ、新たな川筋となる。
PHOTOGRAPH BY CORY RICHARDS
デルタとその一帯に流れ込む複数の川には、カバが多い。夜は陸上で草を食べ、昼は水中で休む。雄は縄張りを、雌は子どもを守り、鋭くとがった長い犬歯で、侵入する動物や人間に致命傷を負わせることもある。
PHOTOGRAPH BY CORY RICHARDS
調査中に一息入れるプロジェクト・リーダーのスティーブ・ボイズ(右)。オカバンゴ保全に携わって10年余り、さまざまな困難に直面してきたが、このコバナバチの襲撃もその一つだ。
PHOTOGRAPH BY CORY RICHARDS
観察記録と採取した標本が、デルタに注ぐ川に生息する両生類や爬虫(はちゅう)類の多様性を物語る。2016年に調査隊が発見し、種が特定された爬虫類は64種、両生類は35種にのぼる。ヘビ、トカゲ、ヒキガエル、さらにアンゴラの固有種で、黒っぽい地色に黄色い斑点があるアンゴラカワガエルなどがいた。
PHOTOGRAPH BY PETE MULLER

アフリカスイギュウが蹴り上げ、糞(ふん)を残すことで土壌は肥沃になる。オカバンゴでは生物が自然景観を形づくり、自然景観が生物を支えている。
PHOTOGRAPH BY BEVERLY JOUBERT,NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE




