ギャラリー:100人が怪死、18世紀フランスを恐怖に陥れた「ジェヴォーダンの獣」 画像6点 18世紀の版画。ジェヴォーダンの獣による様々な襲撃が描かれている。(ALAMY/ACI) 18世紀の版画。1765年、王室の猟師フランソワ・アントワーヌが、人々を襲った「獣」と思われるオオカミを殺しているところ。2カ月後、獣は再び襲撃を開始し、フランスを恐怖に陥れた。(AKG/ALBUM) ジェヴォーダン地方は、この19世紀の地図を始めとする古い文献にその名を残すのみだ。大聖堂を擁するメンデを首都とした歴史ある土地で、現在のフランスのロゼール県とほぼ一致する。獣は、実際にはジェヴォーダンの境界を越えて人々を襲った。1765年初頭までには、1800平方キロの範囲で獣によるものとされる死者が出ており、単独ではなく群れがいた可能性も考えられる。(INSTITUT CARTOGRÀFIC I GEOLÒGIC DE CATALUNYA) 1767年6月19日にジャン・シャステルが獣を殺したとされるモン・ムシェの森の斜面。山のふもとには、シャステルの故郷であるラ・ベッセール・サン・マリーがある。(ALAMY/ACI) 獣に対するフランスの国民的な関心は、ルイ15世をも介入させた。(DEA/ALBUM) 1767年に獣を殺したとされるジャン・シャステル。地元の言い伝えによれば、彼は仕留めた獣をパリに持って行ったが、ジェヴォーダン事件への興味を失っていた国王に鼻で笑われたという。実際にあったことなのかは定かでないものの、この逸話は地元の勇敢なヒーローを外部の人間と対立させる物語的構図の一部となった。シャステルの記念碑は、フランスのラ・ベッセール・サン・マリーに建っている。(ALBUM)