1600年代、「微生物学の父」レーウェンフックが自作の顕微鏡で細菌を観察して以来、顕微鏡は人々を魅了し、そして基礎科学を発展させてきた。レーウェンフックは自ら研磨したレンズを通して藻類、血液細胞、筋繊維などを観察し、ときにはその繊細な形をスケッチしてみせた。(参考記事:「“微生物学の父”レーウェンフックは何を見たのか」

 現代の顕微鏡ははるかに高性能になっている。コンピューター処理、蛍光のタグ付けといった最新ツールを搭載し、小さなものを驚くほど精細に観察、撮影できる。しかし、レーウェンフックの時代から300年以上がたっても、1つだけ変わらないことがある。自然界の細部に宿る、計り知れない美しさだ。

 だからこそ、ニコン・インスツルメンツ社は1974年から「ニコン・スモール・ワールド」コンテストを開催し、顕微鏡写真の進歩をたたえ続けている。45年目を迎えた今回のコンテストでは、100カ国以上の科学者たちから2000点以上の応募があり、このほど20の入賞作品が発表された。

 最優秀賞に選ばれたテレサ・クグラー氏はこう述べている。「顕微鏡をのぞけば、世界の最も小さな構成単位である微生物に焦点を当てることができます。そして、ほとんど気付かれることのない小さなものたちをゆっくり鑑賞できます」

参考記事
ギャラリー:驚き!電子顕微鏡で見た昆虫、寄生虫 写真18点
ギャラリー:電子顕微鏡で見るハーブ、驚きの世界 写真5点
ギャラリー:顕微鏡で見た植物細胞 写真24点

文=MICHAEL GRESHKO/訳=米井香織