• クロノバル城(スウェーデン、トメリラ)
    技術者が集まる都市マルメから東に約65キロ進み、堀を1つ越えると、クロノバル城がある。現在はワイン醸造業者が所有するこの城は、18世紀北欧の貴族の拠点であり、細部にフレンチバロック様式が見られる。水晶のシャンデリア、床から天井までの窓、淡いピンクの花柄の壁、古典的装飾様式の金の羽目板、四柱式ベッド、2万本以上を有するワインセラー、さらには無限に出てくる石窯焼きのチーズピザを想像してみてほしい。(PHOTOGRAPH BY IMAGEBROKER, ALAMY STOCK PHOTO)

  • ウメイド・バワン(インド、ジョードプル)
    ジョードプル王家の邸宅だったウメイド・バワンは、個人の住まいとしては世界で6番目の広さを誇る。10ヘクタール超の庭園、クジャクたち、日当たりの良い中庭、地下の屋内プールなど魅力が尽きない。宮殿には、64のアールデコ調の客室と本格的なラージャスターンのレストランがある。ヨガ、クロッケー、テニス、スカッシュ、ゴルフ、ポロ、乗馬の中から好きなアクティビティを選ぼう。(PHOTOGRAPH BY KEVIN J. MIYAZAKI, REDUX)

  • カサグレド(イタリア、ベネチア)
    1400年代に建設されたこの城は、1700年代に貴族のサグレド家が買い取り、今はベネチアの大運河に面した極上の5つ星ホテルとして活用されている。城内の各部屋を歩けば、ムラノガラスのシャンデリア、オリジナルのフレスコ画、大理石の天使たち、立体的な天井、絹の羽目板、金色のサロンなど、輝く宝石箱の中をさまようかのような気分になれる。(PHOTOGRAPH BY SYLVAIN GRANDADAM, GAMMA-RAPHO/GETTY IMAGES)

  • カステッロ・オルシーニ(イタリア、ネーロラ)
    間違いなく本物の体験がしたいなら、10世紀の城、カステッロ・オルシーニの山を望むテラス、木製の梁の天井、むき出しの石の壁でできた寝室が効果を発揮するはずだ。ローマから車でわずか1時間のところにあるこの城は、夏の滞在がベスト。屋外での食事や、プールサイドでくつろぐ時間を最も楽しめる。(PHOTOGRAPH BY VITO ARCOMANO, ALAMY STOCK PHOTO)

  • チュラーン・パレス・ケンピンスキー(トルコ、イスタンブール)
    かつてオスマン帝国スルタンの宮殿だったチュラーン・パレス・ケンピンスキーは、豪勢な贅を尽くした歴史的建造物であり、その大きさゆえにヘリコプターでの来訪さえ可能だ。あり余るほどのサウナ、ジェットバス、トルコ式浴場に加えて、縁の見えない温水プールからはボスポラス海峡が見下ろせる。どの客室にも専用バルコニー、大理石の浴室があり、1日2回のハウスキーピング、枕を選べるピローメニューが提供されている。(PHOTOGRAPH BY MELVYN LONGHURST, ALAMY STOCK PHOTO)

 城に足を踏み入れると、普段とは違う自分になれる何かが間違いなくある。その理由は、世間を忘れさせる要塞の厚い壁や、堀や、秘密の通路にあるのかもしれない。あるいは贅沢で下にも置かないもてなしや、鳥になったような気分を味わえる高い塔からの眺望かもしれないし、はたまた生き返るようなアーユルベーダのマッサージのせいかもしれない。いずれにせよ、城での滞在がどんな旅も面白くしてくれることは確実だ。一夜限りでも我が城と呼びたくなる、25カ所の古城ホテルを紹介する。

文=CAITLIN ETHERTON/訳=高野夏美

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