1872年、世界初の国立公園として、米国のイエローストーン国立公園が設置された。それ以降、国立公園の概念は米国全土、さらには国外にも根付いていった。カナダは1880年代に最初の国立公園を設立。第一次世界大戦後、その理念は大西洋を越えて英国に伝わり、その植民地にも広がった。日本とメキシコは、1930年代にこの考えを取り入れ、さらに数十カ国が後に続いた。

 国立公園は今も世界中で新たに指定されている。守られる土地が増えることは、環境保護活動家にとっては前進だ。2019年、米国で61カ所目の国立公園となるインディアナ・デューンズ国立公園が設立された。また近年、ペルー、中国、フィンランドの数千平方キロに及ぶ地域が、国立公園に指定されている。

 オーストラリアの太古の一枚岩からパタゴニアにそびえる氷河まで、世界中の国立公園は、訪れる人々に大自然を体験する機会を与え、生物多様性の保護に役立っている。選りすぐりの20カ所を紹介しよう。

文=ERICA JACKSON CURRAN/訳=高野夏美

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