• 写真家ロニ・ヘンドラワン氏が撮影した一粒の米。表面に走るひび割れや傷を光が浮かび上がらせ、驚くほど静かな雰囲気を醸し出している。対物レンズの倍率は20倍。(RONI HENDRAWAN)

  • 玉虫色のボールのように丸まって眠るセイボウ科のハチ。おとなしそうな見た目をしているが、英語で「cuckoo wasp(カッコウバチ)」とも呼ばれるこの虫は、托卵をすることで知られる鳥のカッコウと同じように、ほかの昆虫の巣に自分の卵を産み付ける。孵化した幼虫は、巣の主の幼虫を食べたり、貯蔵された食料を食べ尽くして彼らを餓死させたりする。昆虫写真家のトルベン・ダンケ氏が撮影した。(THORBEN DANKE)

  • クマノミの1種、オレンジ・クラウンフィッシュ(Amphiprion percula)の胚。ドイツのダニエル・クロップ氏が、卵の中でオレンジ色の細胞の塊が発達していき、泳ぎ出せるようになるまでを撮影した。クマノミは通常、産卵から自由に泳げるようになるまで1週間程度しかからない。(DANIEL KNOP)

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 極小の世界の美を垣間見させてくれる、年に一度の「ニコン・スモールワールド顕微鏡写真コンテスト」。47回目を迎えた今年は、88カ国から1900点の応募があった。

 今年の受賞作品はすべて、ニコン・スモールワールドのウェブサイト(外部リンク)で見ることが可能だ。この記事では、ナショナル ジオグラフィックのフォトエディター、トッド・ジェームズが全受賞作品の中から選んだ、想像力をかきたててくれる写真の数々を紹介する。

文=MAYA WEI-HAAS/訳=北村京子

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