• 消防士ラルフ・メレーへさんとの最後の別れを惜しむ人々。8月4日、ベイルート港で小規模な火災が発生し、彼を含む10人の消防隊が現場に駆けつけた。その後、数千トンの硝酸アンモニウムを貯蔵する倉庫が爆発し、10人全員が死亡した。

  • 港の近くにあるこの建物は爆風により激しく損傷し、窓ガラスが1枚だけ残った。「歴史上最大規模の非核爆発」と呼ばれるこの爆発で、民家、企業、学校、病院など数万棟の建物が甚大な被害を受けた。

  • ユネスコの初期の評価では、この爆発で600以上の歴史的建造物が損傷し、そのうち約60棟が倒壊の危険にさらされていることが明らかになった。

  • 戦時中のような光景。今回の爆発は、ただ1回の爆発としては、2006年のイスラエルとの戦争や、2005年の1トントラック爆弾を使ったラフィク・ハリリ元首相暗殺事件よりも大きな被害をもたらした。この建物は港から道路を挟んだ向かい側にあり、大きな被害を受けた。

  • 荒廃した風景の向こうに港の穀物サイロの廃墟が見える。貯蔵能力12万トンの主要なサイロが破壊されたことで、小麦不足が懸念されている。先日、クウェートがこのサイロを再建すると発表した。

  • 10人の仲間を失った消防隊のマルワン・ミトリ司令補(左端)は、「まだ信じられません」と語る。「私たちは決して彼らのことを忘れません。私たちは家族です」

  • ベイルートの丘の上にあるバーブダットの町から首都の片付けを手伝うためにやってきたシスター・マリーと教え子の高校生たち。レバノン全土で、こうしたボランティア活動が始まっている。

  • 消防士ラルフ・メレーヘさんの遺体がベイルート近郊のアイン・アル・レムマネに戻ってくるのを待つ友人と近所の人々。彼らはお菓子や花びらを手に、楽団と一緒に待っている。メレーヘさんの葬列は、結婚式に向かう花婿のように迎えられた。若者の死を悲しみ悼む伝統的な風習だ。

  • 爆発で命を落とした消防士ラルフ・メレーヘさんの棺には多くの手が差し伸べられた。棺は何時間もかけて近所を蛇行しながら家へと運ばれていった。女性たちは米や花びらを投げ、男性たちは花火を打ち上げたり弔銃を発射したりして若者の死を悼んだ。

  • ラルフ・メレーヘさんが住んでいた通りには、早すぎる死を悼む白いリボンがかけ渡されていた。通常、会葬者は黒い服を着るが、20代前半のメレーへさんの葬儀では人々は白い服を着た。

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