2015年、数千年ぶりに太陽に接近したC/2014 Q2ラブジョイ彗星（2枚の画像を組み合わせた）。太陽系を取り巻いていると考えられる領域「オールトの雲」から飛来したとみられる。太陽系外縁の領域では4000個ほどの彗星が確認されているが、実際には何十億個もあると推定されている。（VELIMIR POPOV AND EMIL IVANOV AT THE IRIDA OBSERVATORY）

陽光を浴びて木星へ
米国のロッキード・マーチン社の施設で、NASAの探査機ルーシーの太陽電池アレイを広げるテストが行われる。2021年10月に打ち上げ予定のルーシーは12年かけて、木星とともに公転する太古の小惑星群「トロヤ群」を調べる。太陽系の誕生直後の姿を知る手がかりが得られるかもしれない。（PATRICK H. CORKERY, LOCKHEED MARTIN）

2度目の快挙
2020年12月6日、日本の探査機はやぶさ2が放出したカプセルが、オーストラリア奥地の低木の茂みに着地した。2019年に地球近傍の小惑星リュウグウで採取した試料を収めたカプセルだ。この太古の物質は宇宙航空研究開発機構（JAXA）宇宙科学研究所のキュレーション施設（次ページ）における初期記載の後、世界の研究者による分析が2021年6月から始まっている。はやぶさ2は今、拡張ミッションで別の小惑星1998KY26を目指していて、31年に到着する予定だ。（JAPAN AEROSPACE EXPLORATION AGENCY）

2度目の快挙
2020年12月6日、日本の探査機はやぶさ2が放出したカプセルが、オーストラリア奥地の低木の茂みに着地した。2019年に地球近傍の小惑星リュウグウで採取した試料を収めたカプセルだ（前ページ）。この太古の物質は宇宙航空研究開発機構（JAXA）宇宙科学研究所のキュレーション施設（上）における初期記載の後、世界の研究者による分析が2021年6月から始まっている。はやぶさ2は今、拡張ミッションで別の小惑星1998KY26を目指していて、31年に到着する予定だ。（NORIKO HAYASHI）

試料採取に成功
直径500メートルほどの小惑星ベンヌは、これまでに探査機が周回に成功した最小の天体だ。2020年10月20日、NASAの探査機オサイリス・レックスがその表面にロボットアームを伸ばし、塵（ちり）と小石を採取（次ページ）。ベンヌは試料が採取された3番目の小惑星となった。カプセルは23年に地球に帰還予定。（画像化： KEL ELKINS, NASA GODDARD SPACE FLIGHT CENTER）