冷戦時代にソビエト連邦が製造したスペースシャトルがあった。「ブラン」だ。

「ブラン計画」はソ連政府の資金が尽きるまで長期間続けられたが、ロシア語で「吹雪」を意味するブランの飛行はたった1度であり、それも短いものだった。1988年11月15日、無人のブランは地球を周回し、約3時間半のフライトを終えた。打ち上げは成功したものの、長年の努力の割には喧伝するほどの成果はなかった。

文=Brian Handwerk/訳=高野夏美/写真=RALPH MIREBS