翼を広げれば1.2メートルにもなる世界最大のハヤブサが「シロハヤブサ」だ。飛行速度も速く、時速130キロで飛ぶこともできる。北極圏に生息し、冬でもそれほど南下しない唯一の猛禽類でもある。

 生息地である北極圏は、他の地域に比べて倍以上の速さで温暖化が進行している。これ以上、北へと移動できないシロハヤブサにとって、逃げ出す場所は残されていない。

「天空の女王」と称されながら、生態が知られていないシロハヤブサ。この鳥に魅せられた写真家が、世界最大のハヤブサの研究調査に同行して撮影した貴重な写真をご覧いただこう。

文=DOUGLAS MAIN/写真=KILIII YÜYAN/訳=牧野建志