• 2015年10月、南アフリカ北西州クラークスドープ――ヒューム氏の土地で放牧されるサイ。ヒューム氏は世界最大のサイ牧場のオーナーで、1160頭以上のサイを飼っている。年間200頭のサイを繁殖させる目標があるが、今のところわずかに届いていない。(PHOTOGRAPH BY DAVID CHANCELLOR, KIOSK)

  • ヒューム氏の牧場でシロサイにルサーン(いわゆるアルファルファ)を投げる作業員。南アフリカには、世界のサイの約8割、推定で1万9700頭が生息している。(PHOTOGRAPH BY DAVID CHANCELLOR, KIOSK)

  • 角が切除された牧場のサイ。いつでもサイの角を切り落とせるよう、年中無休・フルタイムで獣医を雇っている。この方法はサイの密猟防止にもつながる。南アフリカでサイの角の取り引きが禁止されたのは2009年のことだ。(PHOTOGRAPH BY DAVID CHANCELLOR, KIOSK)

  • 角を切り落とすために目隠しをされたシロサイ。弱い鎮静剤を投与されているが、暴れている。ヒューム氏の牧場では、1年を通して計画的にサイの角を切り取っている。(PHOTOGRAPH BY DAVID CHANCELLOR, KIOSK)

  • 角を切られるサイ。2009年に南アフリカでサイの角の販売が禁じられた今、ヒューム氏は角を貯め込むほかない。(PHOTOGRAPH BY DAVID CHANCELLOR, KIOSK)

  • サイの角を切る牧場の従業員ら。ヒューム氏は4トンもの角を貯蔵しており、その価値は闇市場価格で約2億3500万ドルにもなるという。(PHOTOGRAPH BY DAVID CHANCELLOR, KIOSK)

  • 目隠しをされ、角を切られたばかりのシロサイ。ヒューム氏は密猟を防ぐため、セキュリティ部隊を雇って動物を保護している。(PHOTOGRAPH BY DAVID CHANCELLOR, KIOSK)

  • 切り取られたばかりの角を持つ牧場の責任者。また新たな角が保管されることになる。牧場主たちは、サイの角の取り引きを禁止した南アフリカ政府を訴えた。2015年12月、裁判所は農家側の主張を認める判決を下し、政府は控訴した。(PHOTOGRAPH BY DAVID CHANCELLOR, KIOSK)

  • 保管前に、角の重さを計測する。 (PHOTOGRAPH BY DAVID CHANCELLOR, KIOSK)

  • 保管箱に収められたサイの角と削り屑。サイの違法取引が盛んになっている。2015年に南アフリカで角が目的で密猟され、殺されたサイは1175頭。ベトナムの需要が大きい。その理由は、あるベトナムの政治家が「サイの角でガンが治った」と発言し、角の薬効が信じられたためだ。(PHOTOGRAPH BY DAVID CHANCELLOR, KIOSK)

この写真の記事

 南アフリカ共和国で農業を営むジョン・ヒューム氏は、1160頭を超えるサイを放牧している。「世界一」と言っていいこのサイの牧場はヨハネスブルクから南西に160kmほど離れたクラークスドープにある。牧場には獣医が常駐しているが、これは貴金属の「金」よりも価値がある「サイの角」を定期的に切り落とすためだ。こうして得られたサイの角は4トンにものぼる。(2016年1月の記事を再録したものです)

文=Rachael Bale/訳=堀込泰三