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人間は数万年前からオーカーをさまざまな儀式や実用的な目的に利用してきた。ラ・ミナの採掘場は、そうした過去の活動を垣間見ることができる貴重な遺跡だ。(PHOTOGRAPH COURTESY CINDAQ.ORG)
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メキシコ、ユカタン州の水中洞窟の奥深くで、古代人が積み上げた石を観察するダイバー。1万1000年前のオーカー採掘場とみられるが、後年、海面上昇によって洞窟が水に沈んだことで、そのまま保存されることになった。(PHOTOGRAPH COURTESY CINDAQ.ORG)
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古代のオーカー採掘場と考えられる水中洞窟ラ・ミナに置かれた岩と砕けた洞窟生成物(鍾乳石と石筍)。(PHOTOGRAPH COURTESY CINDAQ.ORG)
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ラ・ミナの古代の採掘者たちは、洞窟の地面の下からオーカーを掘り出すために穴を掘った。放置された岩の底面の濃い赤は、彼らが求めていた貴重な顔料の色だ。(PHOTOGRAPH COURTESY CINDAQ.ORG)
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木炭を採取するダイバー。太古の採掘者たちが作業をする間、洞窟内を照らした火によってできたものだろう。洞窟の天井には、炎から立ち上った煤の黒い跡も残る。(PHOTOGRAPH COURTESY CINDAQ.ORG)
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採掘者たちは、砕けた鍾乳石や石筍をハンマーとして使い、地面からオーカーを掘り出していた。(PHOTOGRAPH COURTESY CINDAQ.ORG)
メキシコの未踏の水中洞窟で、太古の様子をとどめた人類の痕跡が発見された。1万1000年前の人々はここで顔料を採掘していたという。
文=MAYA WEI-HAAS/訳=北村京子
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