ウミガメは、危機にひんしている。地球上には現在、7種のウミガメが生息しているが、そのうち6種が絶滅危惧種に指定されている。残る1種、オーストラリアのヒラタウミガメ(Natator depressus)は、どのようなリスクに直面しているかわかっていない「情報不足種(Data Deficient)」だ。(参考記事:「ウミガメの99%がメスに、オーストラリア」

 人間はウミガメに大きな影響を与えてきた。乱獲したり、船をぶつけたり、営巣地である海岸にマンションを建てたり、海に捨てたビニール袋で窒息させてきた。

 しかし、ウミガメは幾度もの氷河時代や、恐竜を絶滅に追い込んだ大事変を生き抜いた動物だ。現在も持ちこたえ、多くの場所で回復傾向すら見せている。実際、ウミガメの回復力は、これまで考えられてきたよりずっと高いのではないかと考える科学者も増えている。

 とは言え、人間の協力は不可欠だ。ナショナル ジオグラフィックの写真家、トマス・ペシャック氏は、ウミガメの保護にもっと関心が集まることを願って、1年以上かけて世界中のウミガメの写真を撮って回った。今回は、6月16日の「世界ウミガメの日」に合わせ、ペシャック氏の写真の中から、選りすぐりの10枚を紹介する。(参考記事:「ギャラリー:世界のウミガメ 写真14点」

文=Craig Welch/写真=Thomas P. Peschak/訳=山内百合子

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