新型コロナウイルス検査で陽性となった人が着用したTシャツが入った容器を探して、8本の腕が伸びる金属製ホイールの周囲を歩くスモール・ミュンスターレンダーのトビー。「実験ではたびたび、トビーはちょっとしたスーパースターになります。サンプルを見つけ出すのがとても速いのです」。トビーの里親であり、米ペンシルベニア大学ワーキングドッグ・センターの博士研究員ジェニファー・エスラー氏は語る。センターではコロナ探知犬の訓練を行っている。(PHOTOGRAPH BY SABINA LOUISE PIERCE)
ジャーマン・シェパードのリコを訓練するワーキングドッグ・センターの所長シンシア・オットー氏。探知犬を訓練すれば、将来的に、空港やスタジアムなどの公共施設で新型コロナ感染者の探知に活用できると考えている。(PHOTOGRAPH BY SABINA LOUISE PIERCE)
飼い主のエスラー氏がトゥッカを抑えている間に、ワーキングドッグ・センターのスポーツ医学・リハビリ研修医メーガン・ラモス氏が、トゥッカの口の中を綿棒でぬぐう。トゥッカは、この訓練に参加してまだ日が浅い。「訓練に奮闘するトゥッカを見るのは不思議な感覚でした。自宅で必要な時ににおいを嗅ぐ生活から新型コロナの感染者を嗅ぎ分ける仕事に移るのは、基本的な算数から微積分に進むようなものですから」とエスラー氏は言う。(PHOTOGRAPH BY SABINA LOUISE PIERCE)
訓練犬が新型コロナに感染していないことを確認するため、実験前に血液と口腔ぬぐい液を採取し、検査を行う。(PHOTOGRAPH BY SABINA LOUISE PIERCE)
イエロー・ラブラドールのロキシーは、興奮しやすい性格だ。「ロキシーはエネルギーがあり余っているので、実験の前にしばらく遊ばせる必要があるのです」と、ワーキングドッグ・センターの博士研究員、アムリサ・マリカージュン氏は話す。(PHOTOGRAPH BY SABINA LOUISE PIERCE)
コロナ探知の練習をするトゥッカ。ジャーマン・シェパード、ハスキー、ボーダーコリーの雑種だ。(PHOTOGRAPH BY SABINA LOUISE PIERCE)
全米のボランティアからセンターに寄せられた実験用のTシャツ。提供者は、無地の白いTシャツを一晩着用した後、直近の新型コロナ検査の結果またはワクチン接種証明書のコピーを添えて提出する。(PHOTOGRAPH BY SABINA LOUISE PIERCE)