ヒマラヤ山脈西部の町デバプラヤグで、バギラティ川とアラクナンダ川が合流し、ガンジス川となる。この町の名前は、サンスクリット語で「聖なる合流点」という意味だ。ガンジス川から流出するプラスチックごみの量は、年間6200トンを超えると推定される。（PHOTOGRAPH BY SARA HYLTON）

ガンジス川の支流プンプン川の岸に近づく30歳の漁師バブ・サーニと8歳の息子ヒマンシュ・クマー・サーニ。インドの農村部では、ごみ収集はほとんど行われず、こうした場所にその場しのぎでごみを捨てることが一般的だ。海のプラスチックごみの大半は、陸から流れ込む。（PHOTOGRAPH BY SARA HYLTON）

ドゥルガ・プジャの祭りを控えてにぎわう、コルカタのマリック・ガート花市場。ガンジス川から分岐したフーグリ川のそばで1850年代から続く市場だ。今は生花だけでなくプラスチックの造花も扱う。（PHOTOGRAPH BY SARA HYLTON）

70歳のシータ・ラム・サーニ（手前）と、50歳のおいビノド・サーニ。ビハール州のガンジス川北岸にある彼らの自宅の前で撮影した。サーニ家は50年以上もガンジス川で漁をしてきた。かつて漁網の素材は綿だったが、今はプラスチックの一種である青いナイロンだ。（PHOTOGRAPH BY SARA HYLTON）

世界最大規模の内陸漁業が行われているガンジス川では、ナイロン製のネットが広く使用され、頻繁に交換される。川の中で紛失したり捨てられたりした漁網は、カメやカワウソ、絶滅が危惧されるカワイルカなどにからまってしまう。そして時とともに劣化し、微細なマイクロプラスチックになる。（PHOTOGRAPH BY SARA HYLTON）