セブ島のオスロブ沖でジンベエザメと泳ぐ観光客。ガイドがエビを与えてサメをおびき寄せる行為は、サメの行動を変えてしまう危惧がある一方、観光業は漁業に代わる経済の柱として期待され、その収益はサンゴ礁の保護にも充てられる。(PHOTOGRAPH BY DAVID DOUBILET AND JENNIFER HAYES)
セブ島に近いペスカドール島の沖合で、ウミトサカとキッカサンゴに集まるハナダイの群れ。世界中の海に潜ってきた写真家のデビッド・デュビレとジェニファー・ヘイズは、この場所ほど生き物が躍動するサンゴ礁は見たことがないという。(PHOTOGRAPH BY DAVID DOUBILET AND JENNIFER HAYES)
スールー海のトゥバタハ・リーフ自然公園で、カメラに興味をもって近づいてきたタイマイ。ここはユネスコの世界遺産に登録され、環礁に常駐するレンジャーが監視しているおかげで、海洋生物の楽園になっている。(PHOTOGRAPH BY DAVID DOUBILET AND JENNIFER HAYES)
トゥバタハ・リーフの岩礁で休むカツオドリ。この付近は「鳥の小島」と呼ばれ、100種以上の海鳥が生息する。カツオドリの主要な繁殖地でもあるが、気候変動による海面上昇でその面積は縮小している。(PHOTOGRAPH BY DAVID DOUBILET AND JENNIFER HAYES)
マニラの南西に位置するベルデ島水路で、網にかかったウシマンボウを逃がしてやる漁船の船長。フィリピンでは通常、マンボウは食べない。二十数人の乗組員たちと一晩漁をしたが、それ以外の水揚げもわずかだった。かつてこの国の海は豊かな漁場だったが、乱獲で漁業資源が枯渇しつつある。(PHOTOGRAPH BY DAVID DOUBILET AND JENNIFER HAYES)