コンゴ民主共和国、ブテンボの一時収容センターにて、エボラ治療ユニットの医療スタッフが防護服を身に付ける。他の２つの施設が襲撃を受け、焼けてしまったため、ここがブテンボで唯一機能しているエボラ治療センターだ。2019年3月1日。（PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI）

襲撃を受けた国境なき医師団のエボラ治療センターから望む、ブトンボの眺め。雲が上空を覆う。2019年3月1日。今回のエボラ大流行は、コンゴの歴史上最悪のものだ。一部地域では支援関係者に対する不信が根強い。ブトンボの治療センターが襲撃される数日前の2月24日には、カトゥワのセンターも何者かに放火され、スタッフたちは患者の避難を余儀なくされた。（PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI）

コンゴ、ベニにある国際医療活動同盟（ALIMA）の施設で、16歳の少女カブゴ・ムコニ・ロメリーさんがエボラウイルス病の治療を受ける。2019年2月25日。ロメリーさんがいるのは「キューブ」と呼ばれる、ウイルス対策の最新技術を用いた緊急ケアユニットの中だ。透明で柔らかいプラスチックでできた「キューブ」の壁は、袖、グローブ、ボディスーツと一体になっており、看護師たちはおよそ80％の仕事を、暑くてかさばる防護服一式を身に付けることなく安全に行うことができる。（PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI）

ブテンボの一時収容センターにて、エボラ生存者である18歳のカビラ・メルベイユさんが、3カ月になるカヒンド・ディバインちゃんを抱く。2019年3月1日。生存者はウイルスへの耐性を持つため、小さな子どもたちが両親と離れている間、面倒を見てあげるようになることも。現在エボラを発症している患者のうち、3人に1人以上が子どもで、10人に1人が5歳未満だ。（PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI）

ブテンボのエボラ接触者追跡調査チーム。2019年3月3日。接触者の追跡は、効果的に感染経路を断ち、エボラの流行を収束させる手段の一つだ。（PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI）

ベニの個人病院の前で待つ若い男性。2019年2月27日。後ろの壁にはエボラ予防を呼びかけるポスターが貼られている。（PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI）

ベニの個人病院で、エボラに罹患した可能性のある14歳の少年カクレ・カベンディブワ君の元に、3人の姉妹が座る。2019年2月27日。彼らは前日に近くの保健センターへ行ったが、エボラ治療センターへ行くことを勧められると逃げ出した。保健センターからの通報を受けたWHOスタッフが彼らを発見した。姉妹は支援チームと何時間も話し合った末、エボラ治療センターにカベンディブワ君を連れて行くことに同意した。（PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI）

サルの腎臓細胞から飛び出すエボラウイルス。糸状の形が特徴だ。走査型電子顕微鏡の画像に着色。（PHOTOGRAPH BY UNIVERSAL HISTORY ARCHIVE, UIG VIA GETTY IMAGES）

コンゴ、キオンドの病院。家族の手で安全かつ尊厳のある埋葬ができるよう、医療従事者が遺体を準備する。2019年3月4日。少女は病院到着後まもなく亡くなり、死後、エボラと判明した。エボラ患者の遺体は感染力をもつため、安全な埋葬は感染拡大防止のために重要だ。キオンドは最寄りの都市まで遠く、診断結果の判明が遅くなるため、過去数カ月の間にここで亡くなった患者は全員、死因を問わず同様の方法で埋葬された。（PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI）

警察官たちが、50歳で亡くなったタブ・アムリ・エマニュエルさんの棺をマタンダ病院の遺体安置所からブトンボの埋葬地まで運ぶために車に載せる。2019年3月2日。タブさんは警察官で６児の父だったが、国境なき医師団のエボラ治療センターを襲撃から守っていたとき、武装した男たちに殺された。（PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI）

マタンダ病院の遺体安置所で、警察官タブ・アムリ・エマニュエルさんの遺体と対面した家族と友人たち。2019年3月2日。エマニュエルが亡くなったほんの１週間後、治療センターは再び襲撃を受け、警察官1人が殺されたほか、医療従事者1人が負傷した。（PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI）

ベニとブテンボを結ぶ道路に設けられたムクルヤの検問所で、タイヤを塩素消毒し、通行者の体温を計測する。2019年2月27日。政府はエボラが広がる地域の道路沿いに、検疫のための検問所を多数設けた。（PHOTOGRAPH BY NICHOLE SOBECKI）