300頭のウシの群れがカストロピニャーノの町に入り、ようやく移動が終わる。(PHOTOGRAPH BY GIUSEPPE NUCCI)
イタリア南東部プーリア州の町で、年に2回の家畜の移動「トランスマンツァ(移牧)」の出発を待つコラントゥオノ家の家族や牛飼いたち。一家は4日かけて約180キロ移動し、ウシの群れをモリーゼ州の夏の牧草地へ連れて行く。手すりにつるされているのは、伝統的なカウベルだ。(PHOTOGRAPH BY GIUSEPPE NUCCI)
プーリア州モンテ・サンタンジェロの町で行われた、羊飼いを守る大天使聖ミカエルの祭りに集まった人々。この町は、古くから家畜の季節ごとの移動に使われてきた「トラットゥーロ」と呼ばれる道沿いにある。(PHOTOGRAPH BY GIUSEPPE NUCCI)
モリーゼ州スカポリで毎年開かれるバグパイプ祭りでは、「ザンポーニャ・ディ・パンニ」と呼ばれる伝統的なバグパイプ(中央)が主役だ。バグパイプは古代の羊飼いがあがめた牧神パンにゆかりのある楽器。(PHOTOGRAPH BY GIUSEPPE NUCCI)
マルチェッリ家の農場で、ニュージーランドから来た羊毛刈り職人ウィリアム・リンドが、1頭のヒツジの毛を80秒ほどで刈り取る。イタリアでは毎年3カ月ほど、彼のような職人たちが仕事を求めて各地の農場を渡り歩く。(PHOTOGRAPH BY GIUSEPPE NUCCI)