ギャラリー:感情が静かに伝わってくるサルの写真10点 雪の中、温泉から突き出した岩に腰かけるサル。(PHOTOGRAPH BY JASPER DOEST) 気温は氷点下だが、水温は40度近い。湯気が立ち上る温泉でくつろぎながら、眠ってしまうことも珍しくない。(PHOTOGRAPH BY JASPER DOEST) 冬の寒さの中、2匹の子ザルが体を寄せ合い、暖を取っている。(PHOTOGRAPH BY JASPER DOEST) 足の指を広げ、職員が投げ込んだ餌をつかもうとするサル。餌を手に入れる方法にもそれぞれの個性がある。温泉に潜る者もいれば、写真のように、底に沈んだ餌を足でつかむ者もいる。(PHOTOGRAPH JASPER DOEST) 地獄谷野猿公苑の川で毛繕いをするサル。毛繕いは霊長類にとって、体をきれいに保つためだけの行為ではない。社会的なつながりや個々の関係を強化するという目的もある。(PHOTOGRAPH BY JASPER DOEST) 温泉で泳いだ後、水面から勢いよく顔を出す若いサル。毎日同じサルが温泉にやって来るわけではない。サルたちは山で暮らしており、温泉に入りたくなると戻って来る。何日も姿を見せなかったサルが突然現れることもある。(PHOTOGRAPH OF JASPER DOEST) 温泉につかりながら、自分の毛を観察する子ザル。(PHOOTGRAPH BY JASPER DOEST) 毛繕いをするサル。われわれが霊長類に親しみを感じるのは、このような表情を見せるからだろう。ニホンザルを何年も観察していると、個体を見分けることができるようになる。そして、被写体にカメラを向けると、恋に落ちたような気持ちになる。(PHOTOGRAPH BY JASPER DOEST) 吹雪の地獄谷野猿公苑で、温泉から飛び出し、岩をよじ登る子ザル。数年間にわたって何度も地獄谷を訪れたが、個体を見分け、知り合うことができたのは素晴らしい体験だった。(PHOTOGRAPH BY JASPER DOEST) 身を寄せ合い、入浴するサルたち。標高約800メートルのこの地は、冬になると1メートル以上の雪が積もる過酷な環境だ。サルたちは温泉に守られ、癒やされているように見える。(PHOTOGRAPH BY JASPER DOEST)