• 海底の枕状溶岩が崩れて、ぽっかりと口を開けている。枕のような形は、溶岩が冷たい海水の中へゆっくりと押し出されて急に冷やされるとできるもの。こうしたまるい溶岩が厚く重なって海嶺を覆っている。(Photograph by Ocean Exploration Trust)

  • 深海に生息するタコの一種。握るとピーと音が出るおもちゃみたいにも見えるが、メスの生き方は大変だ。現在、この種は動物界で抱卵期間の最長記録を保持している。ある母ダコは、卵が孵化するまで実に4年半にもわたって卵を守り続けたのだ。(参考記事:「4年5カ月、卵を抱き続けた深海のタコ」)(Photograph by Ocean Exploration Trust)

  • 毛の生えた「足」と頭のてっぺんから伸びる触手を持つこの生物はスキッドワーム(Squid worm)といい、2007年にフィリピン沖で発見された。細かい毛で覆われた足を櫂のように使い、まるで水中を歩いているように見える。(参考記事:「驚きの新種環形動物、スキッドワーム」)(Photograph by Ocean Exploration Trust)

  • ミネラル分の豊富な水が、海底の割れ目から煙のように浸み出している。写真の白いカニもそうだが、一帯の生物は高熱に対応できる体になっているため、熱水が害をなすことはない。むしろ、低温の深海では噴出孔が生命にとってのオアシスとして機能している。(参考記事:「【動画】水深3800mの深海に奇妙な生物群集」)(Photograph by Ocean Exploration Trust)

  • ガラパゴスの熱水噴出孔付近で見られる深海のタコ、ホクヨウイボダコ(学名:Graneledone boreopacifica)。濃い青色の目を、遠隔操作無人探査機(ROV)搭載のカメラがとらえた。タコの上にあるレーザー光による2つの赤い点は大きさ計測用。(Photograph by Ocean Exploration Trust)

  • ナマコは普通、海底に張り付いている。だが、この写真のナマコは違う。体を前後に曲げ、小さな扇形の器官を動かして泳ぐ。(参考記事:「大西洋深海の新種:“山に登る”ナマコ」)(Photograph by Ocean Exploration Trust)

  • ガラパゴス諸島周辺の海底では、2つの構造プレートが互いにゆっくりと遠ざかっている。この一帯はガラパゴス地溝帯と呼ばれ、写真中央の割れ目もその一部。(Photograph by Ocean Exploration Trust)

  • この生物はギボシムシ。英語で「ドングリミミズ(acorn worm)」と呼ばれるが、その名前と外見に反してミミズとの関連は薄い。むしろ魚類などの脊椎動物や、ヒトデと近い関係にある。(参考記事:「海底に適応、深海の新種ギボシムシ」)(Photograph by Ocean Exploration Trust)

  • 左のひょろひょろとした生物はウミユリ、あるいはウミシダという。ウミユリはウニやヒトデの仲間で、5億5千万~2億5千万年前の古生代の海ではきわめてありふれた種だった。(参考記事:「ウミシダ、スコットランド海要調査」)(Photograph by Ocean Exploration Trust)

  • ガラパゴス地溝帯に広がる枕状溶岩の上を、深海魚が泳いでいく。この辺りの熱水噴出孔付近で数種の魚が見つかっており、ソコダラ科の一種とみられる写真の魚もその1つ。(参考記事:「好奇心旺盛な魚、ニュージー深海調査」)(Photograph by Ocean Exploration Trust)

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 深海生物研究の出発点となったガラパゴス諸島沖の熱水噴出孔に約40年ぶりに潜行。想像を超えた異世界の最新フォトギャラリー。

文=Jane J. Lee写真=Sherry L. Brukbacher/訳=高野夏美