• 5億800万年前
    カナダ西部のバージェス頁岩(けつがん)の中から発見されたカナディア・スピノサ(Canadia spinosa)。既存の動物の分類群のほとんどが出現したカンブリア紀の生物だ。 カナダのロイヤル・オンタリオ博物館無脊椎動物古生物学部門(ROMIP)の標本41145。化石はすべて同博物館で撮影。

  • 現在
    現生のこの多毛類と前ページのカンブリア紀の類縁種は驚くほど似ている。5億年間、生態が大きく変わらなかったようだ。米国エリザベス・ムーア国際サンゴ礁研究再生センターで撮影。

  • エディアカラ生物群
    複雑で大型の生物は、約5億7000万年前の化石に初めて現れる。カンブリア爆発より前の、エディアカラ紀と呼ばれる時代だ。ニューファンドランド島で見つかったフラクトフズス・ミスライ(Fractofusus misrai)のような当時の生物は、軟らかな体が泥や火山灰に埋まってできた印象化石でしか知られておらず、現生種との類縁も類似性もない。小枝が連なったような形状により体の表面積が格段に増え、海水から栄養分を吸収しやすくなった。ROMIPの標本36502。PHOTOGRAPH BY DAVID LIITTSCHWAGER

  • ヒトデやウニのような一般的な棘皮動物と同様、オルドビス紀のウミユリ(写真)や現生のテヅルモヅルの体も、口を中心とした対称形の配置になっている。このウミユリは柄で海底に付着し、触手を使って水中の粒子を集めては、それを口元に運んで食べていた。ROMIPの標本64529。

  • 前ページのウミユリの4億5000万年後に生きるテズルモズルも大して変わらない戦略をとっていて、できるだけ多くの水をこして栄養を取るためにたくさんの触手を広げている。フロリダキーズ・マリーンライフの標本。

この写真の記事

この写真が掲載されている雑誌

ナショナル ジオグラフィック日本版
2018年4月号

特集「生命が複雑になったとき」を収録

このほか、「超監視時代」「「私たち」と「彼ら」 対立の心理学」など特集5本を掲載しています。