• メヒト
    セクメトと関係の深い、どう猛な雌ライオンの頭を持つこの神は、ファラオに戦争での幸運をもたらした。金箔が施されたこの木製のライオンは、ツタンカーメンの墓にあった紀元前14世紀のベッドの枠組みに付いていた。メヒトと考えられている。カイロ、エジプト考古学博物館。(ARALDO DE LUCA)

  • アヌビス
    ミイラづくりの神、失われた魂の守護神であるアヌビスは、古くはエジプト第1王朝時代から、ジャッカルの姿、あるいはジャッカルの頭部を持つ人間の姿として描かれていた。この小立像はツタンカーメンの墓から出土。紀元前14世紀。カイロ、エジプト考古学博物館。(DPA/ALBUM)

  • セクメト
    ライオンの頭を持つ女神で、ラーの娘。人間を殺戮しようとしたため、なだめなければならなかった。医療とも関連づけられる。この紀元前14世紀の像は、テーベにあるアメンホテプ3世の葬祭殿に置かれていたもの。ボストン美術館。(BRIDGEMAN/ACI)

  • ウェプワウェト
    2匹のコブラに挟まれたこのイヌの神の名前は「道を開く者」を意味する。その主な役割は、死後の世界で魂を導くことだった。エジプト学者の中には、アヌビスはウェプワウェトから進化したと考える者もいる。もしそうだとしても、両者は別々の役割を持ち続け、向かい合った形で描かれていることも多い。パリ、ルーブル美術館。(SCALA, FLORENCE)

  • バステト
    元は雌ライオンの女神だったバステトは、後に穏やかな飼いネコとして描かれるようになった。バステトをかたどったブロンズの小立像は奉納品として使われていた。このブロンズ像は紀元前8世紀から紀元前4世紀のもの。ベルリン、エジプト博物館。(ORONOZ/ALBUM)

  • イビス
    知恵の神トトの聖鳥であるトキをかたどった、ブロンズの頭部をもつ像。紀元前4世紀から紀元前1世紀。ニューヨーク、メトロポリタン美術館。(AKG/ALBUM)

  • ネクベト
    上エジプトの王室の守護神とされたハゲワシの女神。この胸当ては、紀元前1336年頃に亡くなったアクエンアテンのものとされる墓から出土。カイロ、エジプト考古学博物館。(AKG/ALBUM)

  • アメン神を表す聖なるガチョウの小立像。紀元前7世紀から6世紀。パリ、ルーブル美術館。(BYELISA CASTEL)

この写真の記事

3000年の歴史が生み出した数々の芸術品が示すとおり、古代エジプトの風変わりな神々には、ナイル川の豊かで多様な生き物たちの姿が反映されている。

文=ELISA CASTEL/訳=北村京子

おすすめ関連書籍

エジプトの女王 6人の支配者で知る新しい古代史

「神の権化であるエジプトの王」として国を支配していた6人の女性――メルネイト、ネフェルソベク、ハトシェプスト、ネフェルティティ、タウセレトそしてクレオパトラの生涯と、その歴史的背景を、美しい写真とイラスト、精密な歴史地図などによって詳しく解説。

定価:1,540円(税込)

おすすめ関連書籍

魅惑の財宝伝説 失われた黄金と宝石の謎

きらめく宝石、燦然と輝く黄金――。太古の昔から人々を魅了してやまない財宝の数々。現代に語り継がれる財宝とそれを追い求める人々の物語を、美しい写真を交えて紹介します。

定価:1,540円(税込)