米国フロリダ州南西部のフロリダパンサー国立野生生物保護区で、雄のパンサーが小川を跳び越える。種全体で200頭ほどしかいないが、生息地を回復しつつある。ただ、住宅地の拡大で生息環境が脅かされてもいる。(PHOTOGRAPH BY CARLTON WARD JR.)
オーランド近郊に広がる新興住宅地。こうした郊外の開発は道路によって助長され、パンサーの昔からの生息地を削り取る。ある研究によれば、既存の都市周辺にだけ新規建設を限定する土地保全対策に巨額の資金を投入しなければ、2070年までにさらに200万ヘクタールが開発されるという。(PHOTOGRAPH BY CARLTON WARD JR.)
コークスクリュー湿地保護区を歩き回るパンサーの母子。ヌマスギの古木が林立する保護区は、三方を住宅地に取り囲まれている。自動撮影カメラでパンサーの姿をとらえるには、たいてい何年もかかる。パンサーの数が少ない上に、動きは予測できず、適切な光量を得ることも難しいからだ。ハリケーンなど天候が障害になることもある。(PHOTOGRAPH BY CARLTON WARD JR.)
ホワイト・オーク自然保護センターのスタッフが、鎮静剤を打たれた2頭の幼いパンサーを運び込む。母親のFP224が車にはねられ、脚を骨折したためだ。母パンサーは治療を受けて回復し、子と一緒に野生に戻された。しかし、その直後に子たちは自動車事故で死んだ。(PHOTOGRAPH BY CARLTON WARD JR.)
ラベルの町の近くで、州道80号線の下に設置された野生動物用の横断通路を、1頭のパンサーが歩いていく。道路の南側にある保護区から北側の新天地へ生息地を拡大させるためには、パンサーが道路の下を通って安全に移動できるようにする必要がある。この写真はパンサーを驚かせないように、目には見えない赤外線を使って撮影された。(PHOTOGRAPH BY CARLTON WARD JR.)