食用の昆虫を捕まえ、ウガンダの市場に重要なタンパク源を供給している人々がいる。だが、乱獲と気候変動が、この“未来の食料源”を脅かすことになるかもしれない。
文＝ハリマ・アスマニ（ジャーナリスト）／写真＝ヤスパー・ドゥースト
特集ギャラリー：空飛ぶタンパク源を捕まえる 写真と地図8点（2022年3月号）
巨大な捕虫用の仕掛けの前で、虫の羽音を聞く若者。強力な光に引き寄せられたセネネは、煙で動きが鈍り、金属板に当たってドラム缶の中に落ちる。セネネはスナックとして人気だが、需要の拡大と生息地の消失により数が減少している。（PHOTOGRAPH BY JASPER DOEST）
ウガンダで一般的に「セネネ」（バッタの意味）と呼ばれる昆虫の飛ぶ様子をスローシャッターで撮影。養殖法が確立すれば、食料安全保障が強化され、農家の新たな収入源となり、減少傾向にある野生の個体数も守れるかもしれない。（PHOTOGRAPH BY JASPER DOEST）
首都カンパラのカトゥエ市場で、生きたセネネの詰まった袋を車から降ろす捕獲者たち。露天商は口々に競り値を叫び、落札すると同業者に転売することもある。セネネの需要が高まる一方、供給量は不足しているため、競争が激しくなっている。（PHOTOGRAPH BY JASPER DOEST）
友人の捕獲作業を手伝うムンタダール・ナシフ。幼い頃はよく捕ったが、現在はツアーガイドとして安定した収入を得ている。セネネが減少している今、この商売に手を出すのはリスクが大きいと語る。（PHOTOGRAPH BY JASPER DOEST）
ウガンダの送電網が拡大したことで、大規模な仕掛けも増えた。使用する電球は、家庭用の電球の約20倍も強力な1200ワットにすることも可能だ。強い光は多くのセネネを引き寄せるが、人間の目を傷つける危険がある。（PHOTOGRAPH BY JASPER DOEST）
6点目以降は「ナショナル ジオグラフィック日本版」の
定期購読者（月ぎめ/年間）のみ、ご利用いただけます。
定期購読者（月ぎめ/年間）であれば、
- 1 最新号に加えて2013年3月号以降のバックナンバーをいつでも読める
- 2ナショジオ日本版サイトの
限定記事を、すべて読める
