ギャラリー:ブルガリアの奇祭「クケリ」、写真14点 衣装は地域によって異なるが、ベルは不可欠な要素。家畜には大き過ぎるベルは、儀式用として特別につくられたものだ。(PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN) 雪上に立つ3人のクケリ。ブルガリアのペルニク郊外で撮影。ペルニクでは1966年から、東欧最大の仮面フェスティバルが1月末の2日間にわたって開催されている。(PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN) バルカン山脈の南にある「バラの谷」はローズオイルで有名。この地域のクケリは色鮮やかな衣装を着ている。クケリの衣装は多くの場合、地域の風景やライフスタイルを反映している。(PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN) 動物を模した仮面もあれば、空想的な装飾が施された仮面もある。何かになりきるということは、その対象物が持つ力を象徴的な意味で手に入れるということだ。(PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN) 伝統的に、クケリは男性だけのもの、特に成人を迎える若い男性のものだった。しかし近年、女性も儀式に参加するようになっている。写真は女性のクケリとその息子。(PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN) この地域では、クケリではなく「スルヴァカリ」という名前が使われており、儀式に結婚式の要素を取り入れることもある。花嫁と花婿の衣装を着た2人が家々を訪ね歩き、祝儀と引き換えに祝福を与える。(PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN) 儀式の起源は不明だが、参加者たちはずっと昔から行われていると口をそろえる。クケリの儀式はキリスト教化やオスマン帝国による支配、数十年にわたる共産主義の時代を乗り越えてきた。(PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN) リュドミルさんは仮面職人の3代目。年1度ペルニクで開催される「スルヴァ」で賞に輝いたこともある。(PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN) クケリの3兄弟。ブルガリアとマケドニアの国境近くで撮影。(PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN) 山々を背景に、仮面を外した兄弟を撮影。クケリの儀式はかつて、若い男性の成人式を兼ねていた。しかし、農村部の若者が国内の都市部や国外に大量流出したことで、成人式の意味合いは薄れていった。(PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN) 伝統的なクケリの慣習は父から息子へと受け継がれる。写真のクケリたちは大きなベル、刺しゅうを施した衣装、空想的な仮面を身に着けている。(PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN) クケリの起源は不明だが、紀元前であることは確かだ。現在は、四旬節の初日に儀式を行う傾向があるなど、キリスト教の要素をいくらか取り入れているが、今も昔も土着の慣習であることは変わりない。(PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN) (PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN) クケリの衣装は地域によって大きく異なる。ヤギが生活の中心にある地域では、多くの場合、衣装もヤギの毛でつくられる。写真の衣装は、長いことで有名なカロフェルのヤギの毛を使用している。(PHOTOGRAPH BY ARON KLEIN)