• 4人の男性像は、髭と高い鼻でポルトガル人を表している。体に比べて頭が大きく描かれているのは、ベニン芸術の典型的な例だ。裕福な身なりの男2人は、顔を正面に向けている。ベニン王国の威厳のあるポーズだ。一方、従者は、斜め前から見た姿が描かれている。 (MICHEL URTADO-THIERRY OLLIVIER/RMN-GRAND PALAIS)

  • 15世紀の象牙の塩入れ。ベニン王国の職人の繊細な技術を示す好例だ。同様の物が、世界の異なる場所に4つ収蔵されていて、これはその1つ。 (MICHEL URTADO-THIERRY OLLIVIER/RMN-GRAND PALAIS)

  • 船のマスト上部にある見張り台で見張りをする船員と、マストを支えるロープを登る船員。人物は縮尺が異なり、船に比べて大きく見える。船のデザインは中世のもので、15世紀のポルトガル船とは異なる。丸い錨が上げられており、職人は絵を参考にして作品を作っていたと考えられる。 (MICHEL URTADO-THIERRY OLLIVIER/RMN-GRAND PALAIS)

  • 主人の服や武器には、その重要性を反映し、細心の注意が払われている。帽子やダブレットと呼ばれる上着から刺繡入りのストッキングに至るまで、細部にも手を抜いていない。 (MICHEL URTADO-THIERRY OLLIVIER/RMN-GRAND PALAIS)

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 かつて西アフリカに栄えたベニン王国では、職人たちの高い技術が用いられた象牙の美術品が作られ、ポルトガルとの貿易で取引されていた。

文=National Geographic/訳=牧野建志

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