食は、人の関心をひきつけてやまないテーマだ。生きるのに不可欠なのはもちろんだが、「何をどんなふうに食べるか」によって、その土地の文化や歴史について教えてくれる。祝祭を支え、人と故郷を結びつける役割も果たす。旅行者にとっては、露店で軽食をかき込んだり、地元の人と一緒に飲み物を飲んだりするのは、初めての土地を経験するのに最もいい方法の1つだ。

 このギャラリーに並ぶ写真は、ナショナル ジオグラフィック協会の写真コミュニティ「Your shot(英語サイト)」のメンバーたちが撮ったものだ。「食べ物の写真」と聞いて思い浮かべるものより、ずっと多彩な作品が並んでいる。

 彼らの写真は、ペルーの混み合った市場やドーハの露店、イランのバザール、そして北極圏のフードトラックに私たちをいざなう。ポルトガルの家庭の食卓に参加した気分になれるし、世代を超えて受け継がれるイタリアのパスタ作りにも触れられる。どの作品も見る者の想像をかき立て、食と文化がぶつかる場面をとらえている。そして、世界中のみんなが共感できることが、少なくとも1つはあるのだということを教えてくれる。

文=KAREN GARDINER/訳=高野夏美

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