ピンゲラップ島付近にある無人島へピクニックに出かけ、舟で帰ってくる島の子供たち。赤外線フィルターとカメラの設定が、輝くような効果を生み出している。(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)
色の見えないエリック氏が、照明を使った撮影の最中、まぶしさに目を細める。ピンゲラップ島の電力は太陽電池に頼っており、夜間はみな懐中電灯を持って歩く。「この写真は、彼にじっと動かずにライトを見つめてほしいと頼んで撮影したものです」とデ・ヴィルデ氏。(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)
「熱帯の色」を象徴するものとしてデ・ヴィルデ氏が撮影したオウムの写真。白黒写真の上に、色の見えない人が色付けしたもの。着色した人は、自分が何色の絵具を使っているのかを知らされていなかった。(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)
「島ではゴミはすべて燃やします。また火をつけた枝を持ち歩くことで、蚊よけにもなります」とデ・ヴィルデ氏。ピンゲラップ島の子どもが火をつけた物体を掲げているこの写真は、白黒で撮影した後、色を判別しない人が水彩で色を着けたもの。(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)
デ・ヴィルデ氏がベルギーから持参したディスコライトを見つめる、色の見えないジェイナード君。「何が見えるかと尋ねると、彼は『いろんな色』と答え、そのまま光を見つめていました」(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)
捕まえた魚をサメに取られないよう水上に掲げながら岸に向かうピンゲラップ島の少年たち。彼らは魚を生で食し、その料理は日本と同じようにサシミと呼ばれる。(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)
バナナの枝を持って庭で遊ぶジェイナード君。「顔に着けている仮面は、ハロウィンのときに私が作ってあげたものです」とデ・ヴィルデ氏。「彼は仮面をとても気に入って、ハロウィンの後もずっと着けていました」(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)
実り豊かな島の木々からぶらさがる果実。島民たちは素手でココナツを取る。(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)
マンド村にある自宅の裏庭に立つ、色の見えない女性。川沿いに位置するこの町には、多くの島民が暮らしている。デ・ヴィルデ氏は、被写体がすべての色を認識できないことを連想させるために、彼らの顔がはっきりわからないように写す手法を多用している。(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)
地元の人々が泳ぎにやって来る滝。赤外線フィルターを通すとシュールな色調になる。(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)
水面に浮かぶ島の少年。(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)
戸外に干された洗いたてのシーツ。(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)
ポンペイ島東岸の珊瑚礁に構築されたナンマトル遺跡。1600年頃までここにシャウテレウル王朝の首都があった。いくつもの小さな人工島で構成され、島々は運河網によって結ばれている。(PHOTOGRAPH BY SANNE DE WILDE, NOOR)