ギャラリー:中世スペインの不安を反映した「ヨハネの黙示録注解」 画像と写真20点 黙示録5章の場面。24人の長老に囲まれ、玉座に座る神。(BRITISH LIBRARY, LONDON) ベアトゥスによる「ヨハネの黙示録注解」の写本の一つ「シロス写本」の中でもとりわけ色鮮やかな挿絵。黙示録12章の、天で起こった大天使ミカエルと赤い竜の戦いの場面を描いている。(BRITISH LIBRARY, LONDON) 12世紀に描かれた「シロス写本」のミニアチュール(精密画)。4人の悪魔が金持ちを取り囲み、その上に大天使ミカエルが描かれている。(BRITISH LIBRARY, LONDON) 黙示録13章に書かれている、地中から上ってきた獣。「シロス写本」より。(BRITISH LIBRARY, LONDON) スペイン北部カンタブリアのサント・トリビオ・デ・リエバナ修道院にある礼拝堂の祭壇。ベアトゥスは、ここで784年にヨハネの黙示録の注解書を書いた。(PAUL QUAYLE/ALAMY) スペイン北部ブルゴス近郊にあるサント・ドミンゴ・デ・シロス修道院の回廊。柱のレリーフには、キリストの受難の場面が描かれている。(LEIVA/FOTOTECA 9X12) 天使と聖ヨハネ。「シロス写本」より。(BRITISH LIBRARY, LONDON) 上部が渦巻状になった杖を手にする聖ヨハネのイラスト。(BRITISH LIBRARY, LONDON) 黙示録6章の、子羊が最初の4つの封印を解くと起こることを描いた挿絵。「そして見ていると、見よ、白い馬が現れ、乗っている者は、弓を持っていた。彼は冠を与えられ、勝利の上に更に勝利を得ようと出て行った。・・・すると、火のように赤い別の馬が現れた。その馬に乗っている者には、地上から平和を奪い取って、殺し合いをさせる力が与えられた。また、この者には大きな剣が与えられた。・・・見よ、黒い馬が現れ、乗っている者は、手に秤を持っていた。・・・小羊が第四の封印を開いたとき・・・そして見ていると、見よ、青白い馬が現れ、乗っている者の名は「死」といい、これに陰府が従っていた」(日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』 ヨハネの黙示録6章2、4、5、7、8節)(BRITISH LIBRARY, LONDON) 黙示録5章に書かれている子羊とは、イエス・キリストのことを表している。 (BRITISH LIBRARY, LONDON) 黙示録9章。天使がラッパを吹くと、星が天から落ちてくる。星が底なしの淵に通じる穴を開くと、いなごの群れが地上へ出てくる。この絵で、星は人間の姿をしている。現存する27冊のベアトゥス写本には、こうした挿絵が描かれている。(BRITISH LIBRARY, LONDON) 底なしの淵から上ってくる獣。(BRITISH LIBRARY, LONDON) 神が2人の証人を雲に乗せ、天に引き上げる場面。一方罪人たちは、大地震によって滅ぼされる。(BRITISH LIBRARY, LONDON) 「わたしは、自分の二人の証人に粗布をまとわせ、千二百六十日の間、預言させよう。」 ・・・二人がその証しを終えると、一匹の獣が、底なしの淵から上って来て彼らと戦って勝ち、二人を殺してしまう。 彼らの死体は、たとえてソドムとかエジプトとか呼ばれる大きな都の大通りに取り残される。・・・地上の人々は、彼らのことで大いに喜び、贈り物をやり取りするであろう。・・・三日半たって、命の息が神から出て、この二人に入った。彼らが立ち上がると、これを見た人々は大いに恐れた。二人は、天から大きな声があって、「ここに上って来い」と言うのを聞いた。そして雲に乗って天に上った。彼らの敵もそれを見た。そのとき、大地震が起こり、都の十分の一が倒れ、この地震のために七千人が死に、残った人々は恐れを抱いて天の神の栄光をたたえた」(日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』 ヨハネの黙示録11章3、7、8、10~13節)(BRITISH LIBRARY, LONDON) バビロンの上空に現れた天使。「シロス写本」の画家は、バビロンをイスラム様式の建物として描いた。(BRITISH LIBRARY, LONDON) 「さて、七つの鉢を持つ七人の天使の一人が来て、わたしに語りかけた。「ここへ来なさい。多くの水の上に座っている大淫婦に対する裁きを見せよう。地上の王たちは、この女とみだらなことをし、地上に住む人々は、この女のみだらな行いのぶどう酒に酔ってしまった。」そして、この天使は“霊”に満たされたわたしを荒れ野に連れて行った。わたしは、赤い獣にまたがっている一人の女を見た。この獣は、全身至るところ神を冒瀆する数々の名で覆われており、七つの頭と十本の角があった。女は紫と赤の衣を着て、金と宝石と真珠で身を飾り、忌まわしいものや、自分のみだらな行いの汚れで満ちた金の杯を手に持っていた。その額には、秘められた意味の名が記されていたが、それは、「大バビロン、みだらな女たちや、地上の忌まわしい者たちの母」という名である」(日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』 ヨハネの黙示録17章1~5節)(BRITISH LIBRARY, LONDON) 「わたしはまた、一人の天使が、底なしの淵の鍵と大きな鎖とを手にして、天から降って来るのを見た。この天使は、悪魔でもサタンでもある、年を経たあの蛇、つまり竜を取り押さえ、千年の間縛っておき、底なしの淵に投げ入れ、鍵をかけ、その上に封印を施して、千年が終わるまで、もうそれ以上、諸国の民を惑わさないようにした。その後で、竜はしばらくの間、解放されるはずである。・・・この千年が終わると、サタンはその牢から解放され、地上の四方にいる諸国の民、ゴグとマゴグを惑わそうとして出て行き、彼らを集めて戦わせようとする。その数は海の砂のように多い」(日本聖書協会『新共同訳 新約聖書』 ヨハネの黙示録20章1~3、7~8節)(BRITISH LIBRARY, LONDON) 正義の人が、獣と偽の預言者を倒す、黙示録19章の場面。(BRITISH LIBRARY, LONDON) 黙示録13章。七つの頭を持ち、天使を冒涜(ぼうとく)する獣。(BRITISH LIBRARY, LONDON) 千年王国の後にやってくる最後の審判を描いたフルカラーの見事な挿絵。「シロス写本」より。(BRITISH LIBRARY, LONDON)