安全な母親の口の中に競って飛び込むハプロタクソドン・ミクロレピスの稚魚。シクリッドの多くの種と同じく、この種も口内保育をする。親は雄も雌も稚魚を口に入れて運び、食事をさせるときは外に出し、危険があればすぐに口に入れて隠す。（PHOTOGRAPH BY ANGEL FITOR）

無数の稚魚を見守るボウレンゲロクロミス・ミクロレピス。クーへとも呼ばれる。成魚は体長80センチになることもあり、タンガニーカ湖に250種近く生息するシクリッドの固有種のなかで最大だ。（PHOTOGRAPH BY ANGEL FITOR）

貝殻の争奪戦
雌のネオランプロローグス・ブレビスが、すみかにしている巻き貝の殻の中から姿を現す。その雌をすぐそばで守るのは、繁殖相手の雄だ。「彼らの行動を支配しているのは縄張り意識です」と、20年にわたってタンガニーカ湖のシクリッドを撮影してきた写真家のアンヘル・フィトールは話す。繁殖相手を引きつけるためには、雄はまず、数に限りのある空の貝殻をカップルのすまいとして確保しなければならない。貝殻を手に入れたら、それをほかの雄から守ることにかかり切りになる。次ページの写真は、雄同士が貝殻を取り合って戦っているところだ。どちらか一方が疲れて退散するまで、互いにかみつき合って戦い続ける。（PHOTOGRAPH BY ANGEL FITOR）

貝殻の争奪戦
雌のネオランプロローグス・ブレビスが、すみかにしている巻き貝の殻の中から姿を現す。その雌をすぐそばで守るのは、繁殖相手の雄だ。（前ページ）「彼らの行動を支配しているのは縄張り意識です」と、20年にわたってタンガニーカ湖のシクリッドを撮影してきた写真家のアンヘル・フィトールは話す。繁殖相手を引きつけるためには、雄はまず、数に限りのある空の貝殻をカップルのすまいとして確保しなければならない。貝殻を手に入れたら、それをほかの雄から守ることにかかり切りになる。上の写真は、雄同士が貝殻を取り合って戦っているところだ。どちらか一方が疲れて退散するまで、互いにかみつき合って戦い続ける。（PHOTOGRAPH BY ANGEL FITOR）

キアソファリンクス・フォアエのこの雄は、合計25キロもの砂を口で運び、直径65センチほどのすり鉢状の産卵床を作った。ここはカップルが繁殖する場所だ。雄はこの上で、繁殖相手の気を引くための求愛のダンスを活発に踊る。雌は、同様のことをする数十匹の雄の間を泳ぎ回り、ダンスや産卵床を見て相手を決める。（PHOTOGRAPH BY ANGEL FITOR）