麓の氷河から頂上まで標高差が3000メートル以上あるK2は「非情の山」と呼ばれている。これまで冬季登頂に成功した者はいなかった。ニムスことニルマル・プルジャは「不可能は可能だということを世界に示したかった」と話す。(PHOTOGRAPH BY SANDRO GROMEN-HAYES)
冬のK2山頂を目前にして、酸素不足の体を気力で押し上げるニムス。彼を含め10人のネパール人で構成された登山隊は、予測不能の風と氷点下の気温、死と隣り合わせの危険を克服して、最も過酷な時期にこの高峰に登頂。さらにニムスは、そこに無酸素という厳しい条件も自らに課した。(PHOTOGRAPH BY MINGMA DAVID SHERPA)
カラコルム山脈中央部、ゴドウィン・オースティン氷河上にあるK2ベースキャンプに集まったポーターたち。ここは山頂を目指す際の拠点であり、休息所でもあるが、気象条件が悪ければ滞在することすら厳しいものになる。(PHOTOGRAPH BY SANDRO GROMEN-HAYES)
頂上を目指して、夜明け前にベースキャンプを出発したネパール隊。悪天候で数週間もベースキャンプに足止めされていたが、天候が回復するという予報が出たことで、登山史に名を刻める希望が湧いてきた。(PHOTOGRAPH BY SANDRO GROMEN-HAYES)