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生物の水中から陸への進化を伝える化石を発見



 北極海に浮かぶカナダの島エルズミアで、3億7500万年前の生物の化石が見つかり、その後の調査で、水中から陸へと生命が進出した過程のカギを握る生物のものであることが判明した。

 発見したのは米シカゴ大学のニール・シュービン、フィラデルフィア自然科学アカデミーのテッド・デシュラー、ハーバード大学のファリッシュ・A・ジェンキンスらの調査チーム。彼らは、ナショナル ジオグラフィック協会などの支援により1999年よりエルズミア島で、デボン紀(約4億1000万年~3億6000万年前)の化石、なかでも四足類(両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類を含めた動物のなかで、四肢のあるものを指す)に最も近いとされる魚類elpistostegid(エルピストステジッド)の化石の発掘調査に取り組んできた。調査を開始して5年目の2004年、elpistostegidと思われる、ほぼ完全な3体の化石を発見。大きなものは、全長2.7メートルほどある。この生物は、Tiktaalik roseae(ティクターリク・ロゼアエ)と名づけられた。

 発見当時はごく一部しか見えていなかった化石を、岩から取り出す作業が進むにつれ、その特徴が明らかになってきた。この生物は、魚類と陸生動物の特徴を併せ持っている。体は魚のような硬いウロコでおおわれいたが、頭部はワニのように平たく、しかも首をもつ。また、ヒレの先端の部分は、手指のような骨格をしていた。特に首があるのは他のどの魚類にも見られない特徴で、「首があったのにはとても驚きました。そのおかげで、頭部が肩帯に固定されず、動きやすかったはずです」とデシュラーは語る。

 2005年になって、化石を取り出す作業はようやく胴の部分へと進み、Tiktaalikの肋骨は魚よりも発達し、しっかりとした骨格をもっていたことがわかった。「この肋骨だと、胴はしっかりとして、変形しにくかったはずです。水中で暮らす魚類に、このような胴は必要ありません。浅瀬での生活、さらには陸への進出にあわせて、こうした体ができあがっていったのでしょう」。








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