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ボランティアを始める――
まず情報収集を
2011年3月29日

東日本大震災から2週間が過ぎました。東北自動車道の一般車の利用が可能となり、被災地へのアクセスは改善。それに伴い、物資が届き始めています。とはいえ、場所によっては道路が寸断されたり、電気が回復していなかったり、依然として被災地の状況は厳しく、これから益々、物心両面の被災地支援が大きな役割を果たすとみられています。

その中心となるのが、ボランティアでしょう。
3月25日、政府の「震災ボランティア連携室」からは、「この週末にボランティア活動参加を考えているみなさまへ」と題するメッセージが発表されました。これは主として、初めて災害ボランティアとして活動を考えている人向けのもので、ボランティア団体に所属していない個人で、事前に理解しておくべきことがまとめられています。

●助けあいジャパン「この週末にボランティア活動参加を考えているみなさまへ」
http://tasukeaijapan.jp/message/index02.html

そのポイントは次の5つ。
1・基本的な心構え
2・個人でも受け付けてくれるところを探しましょう
3・被災地で市外・県外のボランティアを受け付けているところは少ない
4・市外・県外ボランティアを受け付けている団体
5・活動の現場は被災地のみではありません

一つひとつ見ていきましょう。
まずはボランティアに参加する心構え。支援活動が長期にわたる可能性、あるいは自身が被災地で生活することを考慮するように述べています。本人の体調も十分考慮する必要がありそうです。また、ボランティアへの参加では、本人の意志だけではなく、家族の理解も必要であることを忘れないようにと述べています。

次に、被災地の受け入れ状況です。
地震発生から2週間が過ぎましたが、「被災地外の一般ボランティアを受け入れているところはまだ少ないと」しています。その理由は多々ありますが、まだガソリンが不足していること、現地側に個人ボランティアを受け付けてコーディネートする余力がないこと、などが挙げられています。

もちろん、人手を求めている被災地は多く、これは直接現地に赴くのではなく、個人でも受け付けているところを探すか、被災地と情報をやり取りして必要なニーズを理解している市外、県外の「一般ボランティアを受け付けている団体」と連絡をとり、その団体の指示に従うことを薦めています。

「助けあいジャパン」のホームページには、現在、ボランティアを募集するNPOや自治体の問い合せ先に加えて、活動期間や装備などボランティアの条件も書かれています。医療・介護、保育、建築、あるいは国境なき医師団のように「緊急援助チームと英語でコミュニケーションがとれること」など、専門分野の知識・技術を持つことが、参加の条件となることもあります。

最後の「5・活動の現場は被災地のみではありません」も、ボランティアを考えている人には重要です。今回の震災で避難されている方は多数に及ぶため、仮設住宅の建築を待つだけでは対処できないことが報道されています。そのため、被災地から離れた場所で、被災者を受け入れる動きが出始めています。既に、神奈川県のように、都市圏でホームステイボランティアを募集している県もあります。

後方支援も重要です。
東京都では、支援物資の仕分け作業のボランティアなどを募集していたり、NPOやNGOの裏方での支援で東京での短期ボランティアが募集されていたりします。

いずれにしても、「自分のできる範囲でのボランティアが何なのか」、情報をしっかり入手することから始めましょう。

被災地の現状を知るサイト

被災地でのボランティアを考えている人も、物資提供などの支援を考えている人も、被災地の現状を知ることは必要です。グーグルやヤフーなど、大手ポータルサイトでも、こうした情報提供が始まっています。グーグルは、避難所や炊き出しの情報をグーグルマップ上に表示する「避難所と被災地の情報」や、消息情報を知らせたり求めたりできる「パーソンファインダー Person Finder」を提供しています。

●グーグル 東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)
http://goo.gl/saigai
※携帯電話向けサイトもあります。
http://goo.gl/keitai

ヤフーも、前述のグーグルの「Person Finder(消息情報)」を含めて、避難場所、炊き出し、医療、周辺道路規制など、被災地の情報へのリンクをまとめたサイトを開設しました。

●ヤフー 東北地方太平洋沖地震
http://shinsai.yahoo.co.jp/

現地の状況は日々変化し、「本当に何が必要なのか」も変わります。
国土交通省 東北地方整備局では、「本格的な通信手段が回復するまでの間、被災した市町村の物資補給に関するニーズを情報提供する」ことを目的に、臨時の掲示板を開設しています。ここには、各市町村から、具体的に被災された方々や被災地で必要な救援物資が具体的に上げられています。被災地が今どんな物資を必要としているかが分かります。
●国土交通省 東北地方整備局 被災された市町村の臨時掲示板
http://www.thr.mlit.go.jp/Bumon/B00097/K00360/taiheiyouokijishinn/keijiban/keijiban.index.html

※日経ナショナル ジオグラフィック社では、東日本大震災を支援のため、ボランティアのための情報を発信していきます。


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