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宇宙飛行士って面白い!

 ところで、「宇宙カレー」の食べ方にも宇宙飛行士それぞれのこだわりがあるようだ。今や宇宙で日本製レトルトカレーは大人気で、国際的な宇宙食の正式メニューにのっている。きっかけは1992年。日本人で初めてスペースシャトルに搭乗した毛利衛飛行士が持ち込んだこと。スパイシーな味が好まれる宇宙で大受けした。ただし、食べ方はいまひとつ。レトルトカレーの封を切って、袋の中にご飯の塊を箸で突っ込んで浸して食べている。「ご飯にかかったカレーライス」のイメージとはほど遠い。

宇宙で正統派(?)カレーライスを食べる土井隆雄宇宙飛行士。(提供:NASA/JAXA)

 そこに登場したのがこだわりの男、土井隆雄飛行士である。彼は「カレーライスはご飯とカレーが一緒に盛りつけられていなければならない」という美学のもと、1997年の飛行時、特製パックにカレーとライスを盛りつけて、スプーンで優雅に食べて見せた。

 食事は栄養補給だけでなく、ストレス解消、コミュニケーションの大事なツールでもある。今後も宇宙食文化は進化を続けるだろう。そこに見え隠れする宇宙飛行士の個性にも注目だ。

林 公代(はやし きみよ)
福井県生まれ。
日本宇宙少年団の情報誌編集長を経て、フリーライターに。著書に『宇宙の歩き方』、『宇宙においでよ!』(野口聡一氏と共著)など。

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