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特集

シリーズ 70億人の地球
酸性化する海

APRIL 2011

文=エリザベス・コルバート/写真=デビッド・リトシュワガー

間が大気中に排出した二酸化炭素が、海水に溶けて起きる「酸性化」。世界中の海域で急激に進み、海の生き物の生存を脅かしている。

 1月号からスタートした「70億人の地球」シリーズの第3弾。

 人間が化石燃料を燃やして大気中に排出した二酸化炭素(CO2)は気温の上昇を引き起こすだけではない。地球の表面積のほぼ4分の3を占める海とそこに生息する生き物たちに大きな影響を及ぼすおそれがあるのだ。

 大気と海は絶えずガスを交換している。そのため、大気に排出されたCO2はやがて海水に吸収され、数百年をかけて表層から深海へと運ばれていく。国際的な調査プロジェクトの結果、過去200年間に人間活動で排出されたCO2の30%が海に溶けたことがわかった。いまも1時間に100万トンが海水に吸収されているという。

 大量のCO2が海水に溶けると何が起きるのか? 海の酸性化が進み、巻貝やウニ、サンゴなどの生物にとって必要不可欠な炭酸イオンが減ってしまうのだ。すでに、北極や南極周辺の海域では、炭酸イオンが激減している。2100年までには、熱帯地方でもこの傾向が見られるようになるとの予測もある。

 そのとき、サンゴやカキ、ウニなどの生き物は生き残れるのだろうか。

 海の酸性化の影響を受けるのは、サンゴや貝だけだと思っていましたが、ウニやヒトデまでとは。酸性化で生き物がほとんどいなくなった海底の写真はショッキングです。100年後、日本人はカキフライやウニ丼を食べられるのでしょうか?(編集T.F)

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