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特集
取材現場から
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ブラジルのパンタナール大湿原
記事の筆者と写真家が、取材現場から報告する「最高の経験」、「最悪の体験」、そして「最も風変わりな思い出」。



本誌に載らなかったオンラインだけの写真。撮影条件も紹介します。


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文=スーザン・マグラス 写真=ジョエル・サートレイ

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南米ブラジル、パラグアイ、ボリビアの国境地帯に雨期が訪れると、世界でも最大規模の湿原が出現する。

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 雨期と乾期でその姿を一変させるパンタナール。そこには、豊かな野生の生命が息づいている。この貴重な生態系にも、危機が迫っている。

詳しくは本誌をお読みください。

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今回の特集に関してもっと知りたい方に、参考となる情報を提供します。





特集関連の豆知識

 ブラジル生まれの生物学者で、自然写真家でもある私にとって、動物はいつもなくてはならない存在だった。最初は、ただ自然界の美しさを記録に残し、みんなが見たり読んだり聞いたりしたがるような素敵な話を伝えたいと思っていた。しかし、何年もパンタナールとその周辺を車で走っているうちに、環境保護を訴えるにはきれいな写真を撮るだけでなく、別の方法もあるのではと思うようになった。美しい哺乳動物や鳥、爬虫類を、これまでにないほどの至近距離で見たが、いずれも死んだ動物たちだった。これが、車にはねられて死んだ動物を撮影するようになったきっかけだ。毎日のように路上で起こっている静かな大量殺戮について、ドライバーや政府当局に知ってもらうためだった。
 雨期には、周囲の陸地が水没するため、多くの動物たちが道路の上を移動する。しかし、乾期には事態がさらに悪化する。道路脇の溝には最後まで水が残っているので、そこが動物たちにとって水飲み場になる。また、野原や牧草地が火事になったときには安全な避難所の役割を果たす。乾期は、多くの種の繁殖期にあたり、観光客が多いシーズンでもある。つまり、動物たちが交尾の相手を求め、その後、新しい生命が誕生する時期に、車の通行量が増えるというわけだ。生まれたばかりの子供を連れた母親たちが、とりわけ犠牲になりやすい。私の友人は、死んでいるオオアリクイの雌の背中に、まだ生きている赤ちゃんがすがりついているのを見たという。また、別の友人は、アメリカヌマジカの雌の傍らで、生まれたばかりの子供が息絶えているのを見たことがある。
 私はこの活動を通じて、路上での轢死が、一部の野生動物の個体数減少の大きな原因になっているのではないかと考えるようになった。これは、「進歩」がもたらした結果のひとつだと思う。カンポ・グランデとコルンバを結ぶパンタナール南部の幹線道路BR-262号線では、2000年の年末にボリビア-ブラジル・ガスパイプラインとパラグアイ川架かる橋が完成して以降、動物の死亡率が増加しているからだ。
 世界のどこにいても、保護区域周辺の道路を走るときは、自分自身の安全と同じくらい動物たちの安全にも気を配ってほしい。制限速度を守り、動物たちの活動が活発で危険度が増す夕暮れと夜間の運転は控えてほしい。車両のヘッドライトの光は動物たちを混乱させ、立ち往生させてしまうからだ。パンタナールで車にはねられて死んだ動物たちの姿を記録するのは悲しい仕事だが、この避けられる大量殺戮について、認識が高まればと思っている。

――ダニエル・デグランビル

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関連リンク

プロ・カーニボロス(Pro-Carnivoros):亜熱帯地域肉食動物の保護団体のサイト。パンタナールのネグロ川流域に生息するジャガーの個体群の観察活動を紹介。(一部ポルトガル語)
http://procarnivoros.org.br/z_acoes.php

コンサベーション・インターナショナル/ブラジルとパンタナール:リオ・ネグロ牧場の研究センターを拠点に、パンタナールの野生生物と生息地を守るための活動を行っている。
http://www.fazendarionegro.com.br/english/cibrasil.php

アースウォッチ研究所・パンタナールの自然保護に関する構想:パンタナールで野生生物の研究に参加するためのボランティア・プログラムを紹介。
http://www.earthwatch.org/conservation/pantanal.html

フォトグラマ(Fotograma):生物学者で写真家のダニエル・デグランビルが収集した、パンタナールの野生生物の鳴き声を聞くことができる。サイト内の“environmental impacts”というページには、彼が撮影した路上轢死動物写真がアップされている。
http://www.fotograma.com.br/en/_galeria_animais_mamiferos.htm

エコブラジル協会:ブラジルのエコツアー業に関する基礎的な情報や最新のニュースを提供。
http://www.ecobrasil.org.br/pagina.asp?pagina_id=18&lng=i

国際河川ネットワーク(IRN):IRNは、地元のコミュニティと共に、河川とその流域の保護を目的とした活動を行っている。このサイトでは、パラナ-パラグアイ川流域が直面している問題について分析している。
http://www.irn.org

パンタナール地方公園:パンタナールを11の地域に分け、それぞれの地図と概略を紹介している。
http://www.parqueregionaldopantanal.org.br/v_ingles/territorio/regioes.php

リオス・ヴィボス(河川と生物):この環境保護活動団体は、「危険にさらされているパンタナール」に関係するニュースを追っている。
http://www.riosvivos.org.br/canal.php?canal=51&mat_id=6080

世界遺産・パンタナール自然保全地域:世界遺産の自然遺産に登録されたパンタナール・マトグロッセンセ国立公園を紹介。
http://www.unep-wcmc.org/sites/wh/pantanal.html

WWF(世界自然保護基金)ブラジル「パンタナールよ永遠に」プログラム:WWFでは、パンタナールの住民と州政府と共に、パンタナールの自然と生態系の重要性を広く伝える活動を展開している。
http://www.panda.org/about_wwf/where_we_work/latin_america_and_caribbean/
where/brazil/pantanal/project/wwf_brazil/index.cfm






日本版の過去記事

2004年3月号「ブラジル大西洋岸の密林を再生する」

2002年8月号「近代ブラジルの誕生の地、バイア」

1995年10月号「河口から源流へ、大アマゾンの遥かな旅」


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