和食が、ユネスコ無形文化遺産に。これまで歌舞伎なども登録されていますが、数ある日本の文化の中で、「食」が脚光を浴びることは日本人としても誇らしいことです。
食こそまさに文化。有名・無名の先人たちが長い年月をかけて築いたものにほかありません。
それでも、器や美食とスタイルまで含めて体現した和食の巨人というべき人物がいます。北大路魯山人、その人です。
美食家にして料理人、陶芸家、書家の顔も持つ芸術家。彼ほど食と美を意識した日本人はいないでしょう。
今年フランスのギメ東洋美術館で、その魯山人の磁器、陶器、漆、屏風など作品91点を集めた作品展「L'art de Rosanjin」が開催されました。個人所蔵61点を含めた91点の作品は、日本国内でも一堂に会して見ることができない貴重なもの。本書は、この展示会のために日経ナショナル グラフィック社が作成した図録です。
魯山人に影響を与えた日本の自然を表すものとして会場に展示された、写真家・上田義彦氏が撮る44点の東尋坊「M-Sea」も収録しています。