約40億年前に生命誕生の舞台となり、今もすべての生物にとってかけがえのない海に、重大な危機が迫っている。米ナショナル ジオグラフィック協会付き研究者のシルビア・アールは警告する。1950年代以降、大型魚の数は約1割にまで減少し、浅い海のサンゴ礁のほぼ半数が消失。さらに、“死の海域”の急増や酸性化など、深刻な問題が山積みにもかかわらず、海の保護は遅れている。海はもう待てない。海を知り、行動することからまず始めよう。海と私たちの未来を守るために――。

海洋研究のパイオニアである著者が、豊富な体験と最新の知見をもとに訴える「青い地球」の憂鬱な現実と明日への処方箋。

【目次】
はしがき/はじめに――「青い」地球はなぜ大切なのか/日本の読者へ/概観

第一部 海は無限じゃない: 幻想が生んだ惨状
第一章 クジラのいない海
第二章 減りつづける魚たち
第三章 海のシステムを支える生き物たち
第四章 海はゴミ箱?

第二部 危機の現実: 海とともにある人類の運命
第五章 失われる生物多様性
第六章 海底に眠る資源
第七章 変わる気候、変わる化学組成

第三部 海の未来のために: いま私たちがすべきこと
第八章 海を探る――知ることが第一歩
第九章 海を治める――海洋法と国際的な取り組み
第十章 海の恵みを育てる――賢い水産養殖とは
第十一章 海を守る――海洋保護区の拡大を目指して

謝辞/あとがきに代えて――世界を変えるための一つの願い/訳者あとがき

<参考文献>
<ウェブリンク集>


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【著者紹介】
シルビア・A・アール
1935年米国ニュージャージー州生まれ。
海洋探検家、海洋学者で、米ナショナル ジオグラフィック協会付き研究者。
海洋生態系調査における第一人者として総計6500時間以上におよぶ70回以上の潜水遠征をし、海中1000メートルでの単独潜水を含むさまざまな潜水暦を持つ。2009年には、「世界を変えようとしている人物」に毎年贈られるTEDプライズを受賞。海洋版「Google Earth」の生みの親としても知られる。

海洋生物学者 シルビア・アールからのメッセージ