エクアドル産、グアユサ茶の将来性は?

2014.07.07
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エクアドル、アンデス山脈の村でグアユサ茶を飲むケチュア族の家族。

Image captured from video by Ashleigh Deluca / National Geographic
 エクアドルのアマゾン地域で先住民コミュニティを形成するケチュア族の人々にとって、ティータイムは上品なフィンガーサンドイッチをつまみながら磁器のカップで紅茶を飲む午後の習慣ではない。彼らのティータイムは午前3時、皆で火を囲み、抗酸化物質が緑茶の2倍も含まれるグアユサを煎じるところから始まる。 だが、この“スーパーリーフ”は今後、彼らの持続的な収入源にもなりそうだ。輸出により、今年は3000以上の農家に計40万ドルの収入が入るとみられる。

 グアユサとは何で、ケチュア族や世界に何をもたらすのか、先住民コミュニティと連携してアマゾン熱帯雨林の保全活動を行う非営利団体ルナ・ファンデーション(Runa Foundation)の共同設立者タイラー・ゲイジ(Tyler Gage)氏に話を聞いた。

◆グアユサとは何ですか? どこに生育しているのですか?

 グアユサ全体の約98%はエクアドルに分布していて、アンデス山脈にかかるアマゾン川上流にある細長い一帯を原産とします。お茶のように葉を煎じて飲まれますが、緑茶や紅茶とは種類が異なります。煎じた液体にはコーヒーと同じくらいの量のカフェインが含まれます。また、ポリフェノールも非常に多く含まれます。ポリフェノールというのは、代表的な抗酸化物質ですね。肥満予防や心臓に良いと話題のクロロゲン酸も豊富です。

◆ケチュア族がグアユサの輸出を始めたことで、彼らのコミュニティや周辺地域はどう変化するのですか?

 これまでは、木材の伐採が農家の主な収入源でした。出稼ぎをする人もいましたし、トウモロコシやコーヒー、カカオ豆などの栽培も行われていました。家族を養い、安定した収入を得るのは極めて困難だったのです。

 グアユサは、ケチュア族の人々がチャクラ(chacra)と呼ぶ森林農園で栽培されています。肥料や化学薬品などは使いません。熱帯雨林が人の手を借りずに育つのと同じように、栄養素が植物から植物へと持続的に循環します。低投入型の農法で、天然の熱帯雨林の仕組みを再現しているわけです。

◆エクアドルからグアユサが輸出されるようになってから、需要には変化がありましたか? 需要が増大し続けた場合、持続的な生産は見込めるのでしょうか?

 2008年の年間世界生産量はゼロでした。私たちは今年、生のグアユサの葉を100万ポンド(約45万キロ)買い入れる予定です。これにより、コミュニティは40万ドルの収入を得ることになります。

 事業が発展するためには、木をさらに植える必要があります。需要が高まれば、より多くの木を植えることになり、アマゾン熱帯雨林を再生させ、過去に破壊されてしまった土地を持続可能な森林農園に戻すことにつながります。

◆消費者にとってグアユサ茶とは?

 健康効果がかなり期待できます。体に悪い人工的な栄養ドリンクの代わりにグアユサ茶を飲めば、同じ量のカフェインを健康に有益な成分と一緒に摂ることができます。グアユサ茶が消費者とアマゾンの架け橋となり、従来の栄養ドリンクよりもはるかに健康的で持続的な選択肢となるはずです。

Image captured from video by Ashleigh Deluca / National Geographic

文=Emma Weissmann

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