恐竜絶滅の「衝突の冬」、仮説を立証か

2014.05.13
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約6600万年前、メキシコのユカタン半島に隕石が衝突する様子を再現したコンピューター・グラフィック画像。

ILLUSTRATION BY JOE TUCCIARONE. SCIENCE PHOTO LIBRARY/CORBIS
 約6600万年前、巨大な隕石の衝突により恐竜の時代が終わり、数十年間にわたる地球規模の“衝突の冬”が到来し、多くの生物を死にいたらしめることとなった。この仮説を裏付ける古代堆積物の分析結果が5月12日に発表された。 隕石の衝突(このときの衝突痕とされるのが、メキシコのユカタン半島にあるチクシュルーブ・クレーター)により発生した粉塵によって太陽の光が遮断され、海水温は摂氏7度まで低下。植物は光合成を行えなくなった。オランダにあるユトレヒト大学のヨハン・ベレコープ(Johan Vellekoop)氏の率いる研究チームは、このように結論づける。

 報告書によると、衝突の冬の間には巨大なハリケーンも複数回発生している。

 今日のメキシコ、ユカタン半島に隕石が衝突した後に発生した生物の大量絶滅を、太古の地球規模の冬に起因するものだという説を巡っては、長らく議論が交わされてきた。今回、ようやく仮説が立証されたことになる。鳥類を除く全ての恐竜は、多くの海生爬虫類と植物と共に、この隕石の衝突によって絶滅することとなった。

 これに火山の噴火、山火事、津波といった自然災害が加わり、破滅的状況は1世紀以上にわたって続いたと、報告書は述べている。

 今回の研究結果は、「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌オンライン版に5月12日付けで発表された。

ILLUSTRATION BY JOE TUCCIARONE. SCIENCE PHOTO LIBRARY/CORBIS

文=Dan Vergano

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