アフリカに誕生、世界最大の自然保護区

2012.03.26
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ボツワナのオカバンゴ・デルタで撮影されたアフリカライオンのオス。この湿地帯は3月15日に発表された世界最大の国際保護区の一部である。「カバンゴ・ザンベジ国際保護区(KAZA:Kavango Zambezi Transfrontier Conservation Area)」はイタリアの面積ほどの広がりを持ち、36カ所の国立公園、動物保護区、野生動物管理区域、ツーリズム区域が含まれる。

Photograph by Roy Toft, National Geographic
 ボツワナのオカバンゴ・デルタで撮影されたアフリカライオンのオス。この湿地帯は3月15日に発表された世界最大の国際保護区の一部である。「カバンゴ・ザンベジ国際保護区(KAZA:Kavango Zambezi Transfrontier Conservation Area)」はイタリアの面積ほどの広がりを持ち、36カ所の国立公園、動物保護区、野生動物管理区域、ツーリズム区域が含まれる。このプロジェクトは世界自然保護基金(WWF)が技術、資金の両面から支援している。

 2011年、アンゴラ、ボツワナ、ナミビア、ザンビア、ジンバブエの5カ国は数年にわたる交渉の末、広大な保護区の設置に合意した。

 WWFナミビアプログラムの責任者リサ・スティール(Lisa Steel)氏は、「5カ国が自然保護に基づく共通のビジョンを掲げて協力する、極めてユニークな取り組みだ。この地域で、保護区や観光地の主導的な地位を目指している。地域社会に大きな利益をもたらすだろう」と話す。

 アンゴラで30年間活動してきた南アフリカ、ケープタウン大学の自然保護学者ブライアン・ジョン・ハントリー(Brian John Huntley)氏は、「その意図は尊いものだ」と語る。

「しかし、各国にまたがる保護区は、首脳らの政治的駆け引きの道具として喧伝されてきた歴史がある。支援国から大規模な資金援助があっても、参加国の能力不足が原因で、実際に目標が達成されるケースはほとんどなかった」。

「アフリカに押し付けられた他の壮大な計画と同様にKAZAも、少数の白人活動家が唱える“大きいことはいいことだ”式の夢想にすぎない。組織の現実や責任を理解もせずに、またもや壮大な構想をもてあそぼうというのか」とハントリー氏は指摘している。

Photograph by Roy Toft, National Geographic
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